セ、パ投手陣の交流戦通算成績は? 先発、抑え、中継ぎでトップは全て左腕

ヤクルト・石川雅規【写真:荒川祐史】

ヤクルト石川は5日の日本ハム戦で交流戦通算24勝目を挙げた

 6月5日の日本ハムとの交流戦で、ヤクルトの石川雅規は、8回零封の好投を見せて今季2勝目、現役最多勝を更新する165勝目を挙げた。交流戦としては通算24勝、これは2位タイに並ぶ記録となった。

○交流戦 通算勝利数10傑 6月4日まで。所属があるのは現役投手。

1位 杉内俊哉 26勝
2位 涌井秀章 24勝(ロ)
2位 和田毅 24勝(ソ)
2位 石川雅規 24勝(ヤ)
5位 久保康友 23勝
6位 内海哲也 22勝(西)
7位 成瀬善久 21勝(オ)
7位 田中将大 21勝
9位 岸孝之 20勝(楽)
10位 館山昌平 19勝(ヤ)

 1位は昨年限りで引退した杉内、これを24勝で現役の涌井、和田、石川が追う。5日はソフトバンクの和田が2年ぶりに1軍で登板、5回自責点2と好投を見せたが、勝利はつかなかった。勝っていれば単独2位になったところだ。以下、平成後期のエースの名前が並ぶ。

○交流戦 通算セーブ数

1位 岩瀬仁紀 76セーブ
2位 M・クルーン 40セーブ
3位 馬原孝浩 38セーブ
4位 藤川球児 36セーブ(神)
5位 D・サファテ 30セーブ(ソ)
6位 増井浩俊 29セーブ(オ)
7位 永川勝浩 28セーブ(広)
8位 小林雅英 26セーブ
9位 平野佳寿 25セーブ
10位 林昌勇 22セーブ

 セーブ数は史上ただ一人の400セーブを記録した岩瀬が、交流戦通算でも2位以下を大きく離して1位。今はクローザーが若返っているため、今年も一線で活躍している現役クローザーはオリックスの増井くらいしかランクインしていない。楽天の松井裕樹は交流戦は通算17セーブ、DeNAの山崎康晃は通算14セーブ。上位をうかがうには少し時間がありそうだ。

ホールド数トップは現役の日本ハム宮西、奪三振は巨人杉内が断トツ1位

○交流戦 通算ホールド数

1位 宮西尚生 51ホールド(日)
2位 山口鉄也 38ホールド
3位 平野佳寿 35ホールド
3位 藤川球児 35ホールド(神)
5位 J・ウィリアムス 29ホールド
6位 薮田安彦 28ホールド
7位 浅尾拓也 28ホールド
7位 五十嵐亮太 28ホールド(ヤ)
9位 益田直也 26ホールド(ロ)
10位 星野智樹 26ホールド

 ホールドは交流戦が始まった2005年から正式に導入された。交流戦通算ホールド数も、NPB通算に似た顔ぶれとなっている。NPB史上1位の宮西は今季早くも1ホールドを上げている。

○交流戦 通算奪三振数

1位 杉内俊哉 415奪三振
2位 岸孝之 324奪三振(楽)
3位 内海哲也 314奪三振(西)
4位 涌井秀章 303奪三振(ロ)
5位 金子弌大 263奪三振(日)
6位 能見篤史 255奪三振(神)
7位 和田毅 247奪三振(ソ)
8位 三浦大輔 231奪三振
9位 久保康友 228奪三振
10位 田中将大 226奪三振

 奪三振でも杉内が1位。ソフトバンクから巨人に移籍した杉内は、交流戦ではセからもパからも三振を奪っている。この記録も当面抜く投手はなさそうだ。ロッテ涌井、ソフトバンク和田、ヤクルト石川には、今後も先発登板の機会があるだろう。杉内の勝利記録にどこまで迫るだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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