大きなお話世話だけど蒼井優とは雲泥の差で女子から不人気な宮崎あおいの結婚騒動のことを考える|春山有子

画像は蒼井優 写真集「トラベル・サンド」より

6月6日、ランチ時まっただなかの表参道のハンバーガーショップで、それまで、「岸井ゆきのって男から見てどうなの? わたしはきらい」などと話していた入社2年目風男女4人組のうちの女性陣が突然、声を華やがせました。

「もーう、本当によかったよねー! 見たあ?」

「見た、見た。録画しちゃったくらいだもん」

「わたし感動して泣いたんだけど」

「お父さんのエピソードが特に面白かったよね」

「美女と野獣って言葉がぴったり」

「ねー! てかわたし、山ちゃんと結婚したい。山ちゃんと結婚したいんだけど」

全国民に謎の安堵感を与えた、南海キャンディーズ・山里亮太さんと女優・蒼井優さんの結婚。その注目度は高く、ワイドショーからネットニュースまで、6月5日夜に行われた結婚報告記者会見ほぼ一色。

SNS上でも祝福の嵐が吹き荒れ、<お似合い><ほっこりする><ほんと素敵><何も隠さず、飾らないありのままの受け答えが良かった><わたしの好きな男性俳優を渡り歩いた蒼井優さんが最終的に山ちゃんと結婚して大変おめでとうなのですけど山ちゃんも好きなんですよね><今まで見た芸能人さんの結婚会見の中で一番好きな会見>など、ほぼ絶賛で占められています。

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芸能人の結婚について、いまだかつてこんなことはあったでしょうか?

実は筆者も、ふたりの大ファン。なぜこんなにも謎の安堵感に包まれているのか分析してみるとたどり着いたのは、「他人をがっかりさせない相手選びをしたから」という答えでした。ほの暗い劣等感を原動力に、圧倒的な毒と優しさで笑いをくれる山ちゃんが、ぬるいコスプレを嬉々とするようなフリーアナウンサーとの結婚を報告したらーー?

これまでの好みのタイプがまったく見えず、つまり目に見えることに重きを置かず、自由気ままに男性関係を紡いできた(男の共通点があるとするなら、仕事で評価されている点か)蒼井さんが、マッチングアプリで儲けてインスタに麻布十番で焼いた霜降り肉の写真ばかりアップする、自称イケメン若手実業家との結婚を報告したらーー?
その“がっかり”は、計り知れません。そんなものはお茶の間の身勝手な声ですが、やんや言いたいのがお茶の間のサガなので、どうかご勘弁を。

さて、日本三大がっかり婚(筆者調べ)といえば忘れてはならないのが、秋篠宮眞子さまと小室圭さん(婚約延期中)ですよね。「もう放っておいたら」と言われればその通りで何も反論できませんが、小室さんが海外留学を発表した数日後に『FRIDAY』が撮影した、小室さんと母親・佳代さんの出勤風景の写真は、放っておけない。

笑顔を見せ自信たっぷりに歩く小室さんの後ろを、どでかいサングラスで顔を覆い、英・キャサリン妃を思わせるロイヤルブルーのミニワンピースを着て、その熟ボディをアピールするかのようにSPに囲まれ闊歩する佳代さんを見てしまったら……。もし親戚にいたら「うっ」と後ずさりしてしまうほどの迫力が、“謙虚こそ美徳”みたいな風潮の社会では馴染みにくいのかもしれません。まあ別に馴染む必要はなくていいんですけど……。

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2組目に「サッカー選手の長友佑都さんと平愛梨さん」をあげるのは、とあるスポーツファンの男性です。

「おふたりのも婚姻中にあるので多くは言いませんが、やはり比較対象があると、“がっかり感”が増してしまいますよね」

その比較対象とは、メジャーリーガーの田中将大さんと里田まいさん夫妻だといいます。

「スポーツ選手との結婚においてもっとの大事なことのひとつは、パートナーの体調管理です。里田さんは結婚後すぐにジュニア・アスリートフードマイスターの資格を取得し、以降、量も栄養も彩りも『これはすごい頑張っている!』と思わせるほど、頑張り方が容赦ない。一方で平さんは、調理師免許を持っている親友の三瓶さんを、長友さんの専属料理人見習いにするため、トルコへの移住させました。そうした平さんの姿勢を、アスリートを軽視していると思ってしまって……」

しかし、“料理は妻が作るべし”とは、日本の悪習。トルコでは平さんのスタンスがスタンダートなのであって、がっかりするのはお門違いなのです。

3組目は、ティーン時代から蒼井さんと並べて語られてきた、女優・宮崎あおいさんと、蒼井さんの元交際相手である岡田准一さんの結婚。ジャニーズファンのがっかり感は言わずもがなですが、背景にくすぶり続けているのが、結婚前の不倫騒動ではないでしょうか。

「2011年12月末、前夫の高岡奏輔さんと結婚していた時期、宮崎さんと岡田さんの不倫が『週刊文春』で報じられました。発覚のきっかけは、高岡さんが宮崎さんの携帯メールを見て、“今は温泉に来ているよ”“私も行きたい。また一緒に入ろうね”といったやり取りを発見したことなど。その後、高岡さんが岡田さんを呼び出し、半泣きで土下座させた、なんて話もあります」(芸能記者)

そんな修羅場を乗り越えての結婚ですから、ふたりの愛は強く尊いーーのですが、気になるのは公式発表されたふたりの出会い時期。マスコミ各社が「2015年」で統一しているから、あれれ? と違和感を覚えてしまうのです。

「以前、蒼井さん、宮崎さん、それぞれふたりの撮影に居合わせたことがあります。宮崎さんは休憩中、酒と男の話しかしていなかったのに対し、蒼井さんは器と包丁の話ばかりしていたのが印象的でしたね。当時、『同じように“透明感”で売っている女優でも、プライベートはこんなにも真逆なのか』と思ったものです」(カメラマンアシスタント)

ああ、蒼井さんと同じく筆者大ファンの小松菜奈さんは、一体どんな男を選ぶのだろうか……がっかりするのもお門違いだけど、がっかりしたくない……!

ーーそう思う芸能人、みなさまもひとりはいるのではないでしょうか?(文◎春山有子)

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