カタールW杯予選が本日スタート!本田のカンボジアも「最初の6試合」で登場

従来通りの32カ国開催がようやく決まった2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会。3年後に向け、いよいよ予選が始まる。

世界最初の試合はアジア1次予選となった。

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AFC加盟46協会のうち、2019年4月時点でFIFAランキング下位の12チームがホームアンドアウェーで対戦し、勝ち上がった6チームが2次予選へ進む。基本は上位6チームが現地時間6月6日の1stレグをホームで戦い、下位6チームのホームは同6月11日の2ndレグとなる。

以下、簡単にカードを紹介する。なお、国・地域名に続くかっこ内の「a/b」の数字は、2019年4月のFIFAランクとAFC内での順位となる。

モンゴル(187/40)vsブルネイ(194/43)

2018年は1次予選上位組のマカオやラオスに勝ってポイントを上げたモンゴル。同年EAFF予選ではウランバートル開催だった1次予選を突破し、2次予選では格上の北朝鮮・中国台北(台湾)・香港に3連敗したが、1次予選の上位シードを勝ち取った。また、ロシアW杯1次予選では東ティモールの選手資格問題で2次予選進出扱いになったが、実際には試合を行えなかった。

一方のブルネイは、2018年のAFF選手権予選で東ティモールに1勝1敗のアウェーゴール差で屈し、貴重な国際経験を積めなかった。ロシアW杯1次予選では中国台北に1勝1敗ながら2次に進めず、東南アジアサッカーの躍進に取り残されている。

6日の1stレグ、日本時間の18時00分から始まるこのカードが、正真正銘のW杯のキックオフとなる。

マカオ(183/37)vsスリランカ(202/46)

毎回のEAFF1次予選が実力のバロメーターになるマカオ。2018年9月にはモンゴルに敗れたが、グアムには勝ってグループ2位となった(2次には進めず)。

一方、スリランカは2015年のロシアW杯1次予選で、世界最弱クラスだったブータンにまさかの2連敗。それ以後も不振が続き、とうとうAFC最下位に転落した。しかし、5月にはアウェーでの親善試合でラオスと1分1敗と復調の兆しも。

なおマカオのスタジアムが改修中のため、6日の試合は隣接する中国の珠海で開催される。

ラオス(184/38)vsバングラデシュ(188/41)

ロシアW杯予選では2次予選から登場していた両国が対戦する。

ラオスは同予選でクウェートの没収試合による1勝とミャンマー相手の1分のみ(6敗)、2018年のAFF選手権ではグループリーグで4連敗。

一方、バングラデシュもロシアW杯2次予選ではタジキスタンから奪った勝ち点1に終わったが(1分7敗)、南アジア諸国が参加する2018年9月のSAFF選手権ではグループリーグで2勝1敗となり、調子を上げてきた。同年10月にはホームの親善試合でラオスにも1-0で勝利している。2次予選に進んで、7大会ぶりに日本との対戦が起きるのだろうか。

マレーシア(168/35)vs東ティモール(195/44)

今年のACLではジョホールFCが最終節までグループリーグ突破の可能性を残したマレーシアサッカーだが、代表の復活も進んでいる。AFF選手権では準決勝でタイに2分ながら決勝に進み、ベトナムに敗れたものの準優勝となった。2016年から3年またぎの12戦未勝利が響いて1次予選に回ったが、この中では一歩抜けた存在である。

東ティモールは帰化選手の登録問題が指摘され、アジアカップへの出場停止が続いているが、FIFAはW杯予選への参加を認めた。しかし、4連敗に終わったAFF選手権のグループリーグ以後は国際Aマッチを組めず、苦戦は免れないか。

東ティモールの首都ディリにはスタジアムがないため、2試合ともクアラルンプール開催となっている(2ndレグが東ティモールのホーム扱い)。また、ちょうど重なったラマダン明けの祝祭を考慮し、この試合のみは1stレグが7日開催になっている。

カンボジア(173/36)vsパキスタン(200/45)

カンボジア代表監督として、いよいよ本田圭佑の新たな挑戦が始まる。カンボジアはロシアW杯ではマカオ相手に1次予選を突破し、2次ラウンドでは8戦全敗に終わったが、2018年にはラオス相手に2勝、一方で6敗しながらも最大点差はAFF選手権でのミャンマー戦とベトナム戦の3点差に抑え、大敗は避けられている。

パキスタンはロシアW杯の1次予選でイエメンに敗れ、2018年のSAFF選手権ではネパールとブータンに勝った後で準決勝のインド戦に敗れている。ただし元々がランキングの低い相手だったので、大きなジャンプアップにはならなかった。

ロシアW杯と同じ方式なら、2次予選は1次突破組もトップシードも混じっての5チーム・8組方式になる。もちろん勝ち抜けが大前提で、さらにくじ運も関わるが、去年はコーチと選手だった「森保対本田」が実現する可能性はそれなりにありそうだ。

ブータン(186/39)vsグアム(193/42)

前回のロシアW杯1次予選、最大のサプライズだったブータンの突破。今回は上位シードとしてグアムを迎えるが、一時の勢いは失われている。2017年から続く10連敗、さらに2018年はSAFF選手権も含め5試合全てで無得点、合計23失点。イングランド人のトレボー・モーガン監督に浮上を託す。

最近の成績ではむしろグアムに分がある。現東京Vのギャリー・ホワイト監督がインドを破り、Qolyでもたびたび取り上げたロシアW杯2次予選の後、グアムはアジアカップ3次予選への出場を資金不足のために辞退したが、EAFF選手権予選では2016年に北朝鮮や香港に善戦、2018年にはモンゴルと引き分けなど、格上相手に食い下がっていた。

このアジア1次予選、残念ながらDAZNを含め、日本での放送予定はない。試合速報はFIFA公式サイト内のページなどを参照。

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