ヒロセマン直伝メバリング&アジングをデイゲームで楽しむにはコツあり!

人気のアジ、メバルゲーム。ナイトゲームが主体だが、条件さえ合えば日中でも十分成立する。ナイトゲームにはない魅力、それは視覚的情報が圧倒的に多いこと!

ビギナーはただひたすら楽しく、中~上級者も病み付きになる奥深いルアーゲームが、ライトなタックルを用いたライトゲーム。今回は、そんなライトゲームのアイドルターゲットであるメバルを、より楽しく、より手軽に楽しむためのデイ(日中)の釣りをヒロセマンが伝授!

■アングラー
広瀬達樹(ひろせ・たつき)

ハイコスパのアイテムを量産し業界をけん引するメジャークラフトのアイテムプロデューサー兼プレイヤー。豊富な経験と深い知識を誇り、各種メディアで釣りまくるルアーフィッシングのエキスパート。愛称はヒロセマン。

デイゲームのポイント選びのヒント

人気のアジ、メバルゲーム。ナイトゲームが主体だが、条件さえ合えば日中でも十分成立する。ナイトゲームにはない魅力、それは視覚的情報が圧倒的に多いこと!

広瀬「メバルは以前は夜しか釣れないと言われていた魚でしたが、日中、デイでも釣れます」

そう言うのは、メバルのデイゲーム確立の立役者、ヒロセマンこと広瀬達樹さん。

広瀬「重要なのは釣り方と釣る場所。夜に活動するだけはあって場所はシェード、つまり物陰が基本です」

ただし、基本は基本として、メバルも含めたライトゲーム全般で重要なのはなんといってもエサの存在だ。

広瀬「潮の流れがいいとか地形とかの条件もすべてはエサとなる小魚がいるかいないか。一番手っ取り早く確認するには、目で見ることになります」

ちなみに、梅雨メバルと言う言葉もあるように、冬だけではなく、6月(場所によっては7月までは釣れるのでご安心を!

シェードにエサとなるベイトフィッシュが混在するまさにベストポイント。メバルの姿が見える。

デイゲームで実績の高いルアー&使い方

広瀬「そして釣り方は見えるということからサイトフィッシング。メタルジグのフラッシングでリアクションバイトを誘います」

リアクションバイトとは、食性とは無関係にルアーを口にしてしまうこと。人間で言えば、突然パッと目の前にきたルアーを手で振り払うようなイメージだ。

リアクションの釣りに最適なルアーはフラッシング効果の高いメタルジグ。今回は、メジャークラフトの名作ジグ、ジグパラのマイクロモデルのひと口サイズで切り札とも言える1.5gをチョイス。

広瀬「基本はメバルの近くジグを入れてロッドをチョンチョンとあおってフォールの繰り返し。姿が見えなくても物陰でやれば反応することもあるので、ベイトフィッシュが見えるような良いポイントであれば、あきらめずにやってみましょう」

最初は表層から攻めて、最後はメバルが見えない水深まで沈めて誘う。この時はラインにアタリがでる(テンションがかかりスッと動く)ので注目しよう。

デイゲームで釣り続けるためのコツはズバリ、ルアーローテーション!

同じルアーを使い続けると、それまで続いていたアタリが止まってしまうことも。その場合は、ルアーやカラーをチェンジして反応を探る。それが、デイゲームで釣果を伸ばすコツだ!

同じ場所で釣り続けると、すぐにスレてルアーに反応しなくなってしまうが、そんな時に覚えておきたいのがローテーション。

広瀬「ローテーションにもいろいろありますが、ひとつはルアーのタイプを替えるルアーローテーション。ジグパラマイクロのオリジナルを使っているのであれば、スリムに替えてみましょう」

ジグパラマイクロ1.5gのスリムタイプ。フォールスピードが速く、水を切るように落ちていく。速いスピードでも追えるような活性の高い時に有効だ。

広瀬「そしてもうひとつはカラーローテーション。カラーごとに特長があるので、あえて違う特長のカラーを使うことで反応させ続けることができます」

ジグパラマイクロシリーズのカラー例。少ない光量でも目立つケイムラ+エサカラーのグループ。
薄暗くても蓄光して目立つグロー系のグループ。
あらゆる状況にマッチする、シルエットで魅せるオールマイティなカラーのグループ。
最初に投入するカラーは好きなカラーで問題なしとのこと。ちなみにヒロセマンはグローカラーが大好きだー!

広瀬「最後のローテーションは、場所を休ませる意味も含めたポイントのローテーション。よく釣れたポイントだったら、時間をおいて入り直すのは有効です」

ということで、よく釣れたポイントをひと休みさせるためにも移動します。

うれしいゲスト? 同時に楽しめるデイアジング!?

船の係留ロープや漁港の施設等がある場所ではルアーが引っかかって迷惑となります。釣りは控えましょう

さらなるメバルを狙って別の漁港に移動。ライトゲームは基本漁港などの足場の良いフィールドで楽しめる。ライト=軽いのはタックルやルアーだけではなく、気持ちや装備も軽くても良いと言うこと(もちろんライフジャケットは必着です)。

そして釣れたのはアジ! メバルとアジと言えば、ライトゲームの二大アイドル。それが同時に楽しめるのも魅力だ。

広瀬「メバルを狙っているとポイントとルアーが共通しているので、アジが釣れることもあります。ただ、デイアジだけを狙って釣るのは極めて難しいので、デイメバルをメインにして、釣れればラッキーと言う感覚でいましょう」

捕獲率をアップするヒロセマン流、ルアーチューン!

通常、1.5gのジグパラマイクロ(マイクロスリムも同様)は、フロントアシストフックのみが装着されているが、ヒロセマンが使ったジグはリアにトリプルフックがセットされている。

広瀬「フロントだけでもいいですが、よりフッキング率を上げるにはトリプルフックをセットします。こうすることでただ巻きにもフォールにも対応します。特に食い渋った時に有効で、スレた場所やハイプレッシャー、潮が動かないような時にはこのチューンをして楽しんでください」

ちなみにジグパラマイクロ(マイクロスリム)が15、10、7gはフロントアシスト&リアトリプル。5、3gはリアトリプルのみ。1.5gはフロントアシストのみの設定だ

ライトゲームに対応するいつでもどこでもロッド

【タックルデータ】
●ロッド:ソルパラ SPXT-76L[メジャークラフト]
●リール:カルディアLT2500S [ダイワ]
●ライン:弾丸ブレイド X4 0.4号 [メジャークラフト]
●リーダー:弾丸フロロカーボン ショックリーダー 4lb[メジャークラフト]

今回使用したタックルは、ビギナー向けシリーズのソルパラの振り出しモデル。

広瀬「TはテレスコピックのTで、メバルやアジを釣るライトゲームにピッタリの1本。仕舞寸法の小さなコンパクトロッドです。これがあればいつでもどこでもライトゲームを楽しむことができます」

左)弾丸ブレイド X4(メジャークラフト):低価格、高品質PEラインの先駆的存在 右)弾丸フロロカーボンショックリーダー:耐摩耗性に優れた、メイドインジャパンのリーダーライン

ラインはおなじみ『弾丸ブレイド X4』。そしてリーダーにマッチするのが弾丸ブレイドシリーズのこちら。

広瀬「『弾丸フロロカーボン ショックリーダー』です。オカッパリ対応の4~20lbがラインナップされていますが、ライトゲームであれば4か5lbがおすすめです。結びやすくてしなやかなフロロラインで、ビギナーにも使いやすいです」

広瀬「ライトゲームはショアジギングの入門の入門でもあって、最も手軽に楽しめる釣りなので、ぜひトライしてみてください!」

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