ホンドギツネの撮影に成功 「里山の豊かな 自然感じて」

農地に飛び出したキツネ=佐世保市長畑町(岩永振一さん提供)

 佐世保市宮津町の会社員、岩永振一さん(53)が、自宅近くの農地でキツネの姿を写真に収めた。九十九島動植物園(森きらら)によると、本州や九州に生息するホンドギツネとみられる。
 岩永さんは5月下旬の午前6時ごろ、長畑町で犬と散歩していたところ、茂みから飛び出したキツネを目撃。キツネは犬に驚いた様子で動かなくなった。このため約20メートルまで近づいてスマートフォンで撮影した。岩永さんは「何度か見たことはあるが、撮影できたのは初めて。地域の子どもたちに豊かな里山の自然を感じてもらいたい」と笑顔で振り返った。
 写真を確認した森きららの岩岡千香子園長は「市内で目撃情報はあるが、警戒心が強い動物なので、すぐに逃げる。近寄って撮影をできたのは珍しい」と話している。

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