ストロール、3度目のホームレースとなるF1カナダGPに期待。「母国レースは最高」

 今週末、ランス・ストロールは3度目となるF1カナダGPへ向かう。地元モントリオールは彼の心の特別な場所を占めているようだ。

 ジル・ビルヌーブ・サーキットは、2017年にストロールがウイリアムズで初のトップ10フィニッシュを飾った場所だ。彼にとっては、これが母国レースにおける最高の思い出かもしれないが、他にも多くの思い入れがあるという。

「母国レースは最高だよ!」とストロールは熱心な口調で語った。

「僕はモントリオールで生まれ育ったから、いつもとても特別な週になるんだ。子供のころには、父と必ずカナダGPを観に行っていた」

「僕は5歳か6歳で、当時はミハエル(・シューマッハー)が強かった。彼は僕にとって真のヒーローだよ」

「F1レースはモントリオールにとって一大イベントだ。1週間の間、街では興奮と活気ある空気を感じることができる。その雰囲気を味わったりして、本当に楽しむことができるんだ」

「カナダ人はF1が好きだし、レースは街の伝統になりつつある。週末全体がお祭りのようだ。ファンからの多大なサポートもあるしね」

「カナダ国旗がグランドスタンドに見えて、観衆が自分の応援をしてくれていると分かるのは、とても特別な感じだよ」

 残念ながらレーシングポイントの最近のパフォーマンス不振により、ストロールは2019年には毎戦でポイントを獲得するという野望を、少なくとも今のところは達成できていない。

「僕はオーストラリアGPでポイントを獲得したし、アゼルバイジャンGPでは2台のマシンがポイント圏内に入った。中国GPではもう少しでポイントを獲得できそうだった。でもスペインGPとモナコGPではマシンにはそれほど競争力がなかった」とストロールはモントリオールの『La Presse』紙に語った。

「僕たちのパフォーマンスはコースごとに大きく異なっている。すごく速いときもあれば、そうでないときもある。ただし中団の5、6チームの間は激しい接戦になっている」

「僕らもその中団グループのなかにいるし、より上位の結果を達成するチャンスをそれほど逃しているわけではない。それに、まだ長いシーズンの3分の1だ」

 ストロールが、長期的にはレーシングポイントをグリッドの先頭に立たせるという父の野望を共有することを望んでいるのは明らかだ。

 だが20歳のストロールは、早ければ今シーズン中にも表彰台に上がるという可能性を退けてはいない。

「このチームにはとても活気にあふれているし、経営陣の交代があってからはエキサイティングなことがたくさんある」とストロールは付け加えた。

「彼らはリソースが限られていても、いつも素晴らしい結果を達成してきた。今シーズンに表彰台を賭けて戦えるチャンスがあるだろうと、僕は確信している」

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