マクラーレンF1のルーキーであるランド・ノリスはモントリオールでレースをしたことはないが、シミュレーターでの経験から、当地でのレースを待ちきれないようだ。
ロングストレートとタイトなシケインが組み合わされたジル・ビルヌーブ・サーキットでは、シルバーストンやモンツァのようなエンジンパワーと、市街地コースにおける技巧と精度が要求される。
だがコースレイアウトと幅広いスペースからオーバーテイクのチャンスが多くあり、通常は活気のあるレースが展開される。
「カナダのモントリオールに行くことにとても興奮している。初めて行くところだし、シミュレーター上でのドライビングでは、前から好きなコースだ」とノリスは語った。
「間違いなくオーバーテイクができそうだし、もう少し他にも楽しいことがありそうだ。このコースでのレースは少々予測のつかないものになるだろうし、天気も重要な役割を果たすことが多い」
「僕の焦点はいつもと同じで、僕自身とチームのために、いかなるチャンスも掴めるようなポジションに確実につけることにある。そして新しいコースでの経験を、できる限り積むことだ」
モントリオールでは天候がしばしばレースの妨げになるほか、過去にはセーフティカーの介入も頻繁に見られる要素だった。
そのため戦略はレースデーにおいて重要な要素であり、マクラーレンF1で新たにマネージングディレクターを務めることになったアンドレアス・ザイドルもその点を強調している。
「今シーズンはポイント獲得の可能性があるときには、レース運営が大きな違いを生み出していた。だから高い基準を維持することが重要だ」とザイドルは語った。
「戦略、ピットストップ、ドライバーとチームによるレース運営は、この点で鍵となる領域だ」
「モントリオールのコースには他には見られない挑戦がある。市街地コースの特質もあるが、非常に高速だ」
「セーフティカーと天候の変化が、しばしばここでの結果を左右してきた。だから不測の事態に向けて万全の準備をしておかなければならない」