民間の人工衛星群が天文観測妨害

国際学術団体、懸念の声明

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米アリゾナ州のローウェル天文台の観測画像。線のように見えるのが、スペースXの多数の通信衛星の光跡=5月25日(VICTORIA・GIRGIS/同天文台提供・共同)

 【ワシントン共同】国際天文学連合(IAU)は6日までに、高速インターネット通信などのために地球を囲んで多数の人工衛星を展開する民間の事業が、天文観測を妨げる懸念があるとの声明を発表した。衛星の反射光などが悪影響を及ぼすという。

 米スペースXが5月に60の通信衛星を打ち上げた後、米国の天文台の観測画像に多くの衛星の光跡が確認された。今後、同社は1万以上、米アマゾン・コムは3千以上、ソフトバンクグループ出資のワンウェブは650以上の衛星を低軌道に展開する計画だ。

 声明では衛星は日没後や日の出前にも太陽光を反射して輝き、高感度の望遠鏡の観測を妨げると指摘した。