元サイ・ヤング賞左腕のカイケルがブレーブスと1年契約へ

日本時間6月7日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、フリーエージェントの先発左腕、ダラス・カイケルがブレーブスと年俸1300万ドルの1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。フェインサンドによると、カイケルは同8日に身体検査を受けて正式に契約を交わし、同9日にAAA級グウィネットの試合で先発する予定であるという。カイケルの契約合意により、主要フリーエージェント選手の争奪戦はようやく終わりを迎えることとなった。

カイケル争奪戦については、ブレーブスとヤンキースが獲得に積極的な姿勢を見せ、日本時間6月7日になって「ブレーブスが争奪戦のフロントランナーである」との報道が出始めていた。その後、「ブレーブスがカイケルと合意間近になっている」と報じられ、まもなく契約合意。ブレーブスはカブスと3年契約で合意したクレイグ・キンブレルの獲得にも興味を示していたが、キンブレル獲得に失敗し、すぐさまターゲットをカイケルに切り替えたようだ。

ブレーブスの先発防御率4.38はナ・リーグ11位の数字。マイク・ソローカら若手投手が見事な活躍を見せる一方で、昨季ブレイクを遂げたマイク・フォルティネビッチと昨季途中にトレードで獲得したケビン・ゴースマンがピリッとせず、チームの足を引っ張っている状況である。ブレーブスはカイケルの獲得により、先発ローテーションのグレードアップを期待しており、また、カイケルにとって、アストロズ時代にバッテリーを組んだブライアン・マッキャンがブレーブスに所属していることが、ブレーブス入団の決断を後押ししたと見られている。

これまでアストロズ一筋でプレイしてきたカイケルは、2015年にア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞し、2017年には球団史上初となるワールドシリーズ制覇に貢献。7年間のメジャー生活で4度のゴールドグラブ賞を受賞するなどフィールディングにも定評があり、通算成績は76勝63敗、防御率3.66となっている。

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