壱岐で環境教育プログラム 住み続けたい町 生徒ら話し合う

壱岐の将来をテーマに話し合う生徒たち=壱岐市立石田中

 長崎県壱岐市が設立した一般社団法人壱岐みらい創りサイトは6日、市立石田中(奥田千穂校長、156人)で同校生徒を対象とした初めての環境教育プログラムを実施した。生徒らは今後、壱岐が住み続けられる町であるためにどうすべきか話し合っていく。
 内閣府は昨年、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向け、環境に優しいまちづくりなどに取り組む自治体として、同市などを「SDGs未来都市」に選んだ。環境教育プログラムは市のSDGs事業を市民に浸透させることを目的に、同校のほか市立郷ノ浦中でも実施し、それぞれ成果発表まで6回開く。
 6日の石田中でのプログラムには1年生53人が参加。住環境計画研究所(東京都)の矢田麻衣研究員が生徒にSDGsの概要や市の取り組みについて説明した。生徒たちは今後、2030年の壱岐の姿を想像しながら、住み続けられる町であるために自分たちができることなどをグループで話し合う。
 松尾桃花さん(12)は「SDGsの考えは世界中の若者が取り組んでいることだと知った。私たちもできることからやっていき、これからの環境学習などに役立てたい」と話した。

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