キリンチャレンジカップの日本代表戦でビッグセーブを連発し注目を浴びたのがトリニダード・トバゴ代表のGKマーヴィン・フィリップだ。
34歳のベテランは異色のキャリア、そして悲しみを背負った男なのだ。紹介しよう。
元々はストライカー
マーヴィン・フィリップは学生時代のポジションはGKとFW兼任だったのだ。プレゼンテーション・カレッジ・サン・フェルナンドではストライカーとしてチーム内得点王だったという。
一方で、2001年のU-17W杯にはケンワイン・ジョーンズらと共にプレーしジョーンズはDF(まだFWでなかった)、フィリップはGKとしてプレーしていた。
プロではGKとして勝負を決意、スターワールド・ストライカーズ、Wコネクションなど国内リーグを主戦場にプレーしてきた。
トリニダード・トバゴのカンポスと言ってもよいだろう。
クリケットもプレー
フィリップのもう1つの顔がクリケットの選手としての顔だ。一説には代表選手であったという。
息子の死を乗り越えて
代表cap60以上を数える大ベテランのフィリップだが、自身の子供を亡くすという悲劇に見舞われている。
2014年に最初の子供の母親であるアデラ・ヒルを心不全で、同年7月に10カ月の息子マタイが不慮の事故で天国へ旅立った。
一説にはシートベルトなどに首がかかり呼吸困難になったのではないか、と言われているが、1年で2人も近しい人を失い、それを乗り越えてきたのだ。
ベテランになってなお逞しいマーヴィン・フィリップの活躍を今後も期待したい。