七夕まつりに独自規則、平塚 織り姫の新衣装披露も

なでしこの花をイメージした新衣装をお披露目する湘南ひらつか織り姫の(左から)瀬尾麗(うらら)さん、平井美紅(みく)さん、鈴木夏音(かのん)さん=平塚市役所

 マナーを守って七夕を楽しんで-。日本三大七夕祭りにも数えられる「湘南ひらつか七夕まつり」(7月5~7日、JR平塚駅周辺)は、今年から出店者や来場者にマナー順守を呼び掛ける独自のルールを導入する。

 69回目となる今年は155万人の来場を見込む七夕まつりでは長年、道路使用許可の無い違法露店が横行。来場者の中には七夕飾りを壊したり、深夜に騒いだりして周辺住民とのトラブルに発展するケースも多かった。

 露店に対しては午後9時以降の営業中止や決められた範囲での営業を要請。来場者には「お酒はほどほどに」「夜間は大声で騒がないで」と求めている。罰則もなく、大半は常識範囲のマナーだが「ルールが明文化されていないと従ってくれない人もいる。パトロールで身の危険を感じることもある」と同まつり実行委員会の常盤卓嗣副会長。

 新ルールはビラを配るなどして来場者への周知を図る。実行委の福沢正人委員長は「これまで根本的なルールが存在しなかった。誰もが安心して楽しめるまつりにするために節度を守って」と呼び掛けている。

 七夕まつりのPR役を務める「湘南ひらつか織り姫」の新衣装が7日、お披露目された。平塚市民の花であるなでしこをイメージしたピンク色が基調。織り姫の鈴木夏音さん(18)=平塚市=は「ワンポイントのレースがかわいい。着ると織り姫として身が引き締まる思い」と話していた。

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