【やまぐち深発見紀行】 No. 145「阿東・地域住民らが守り続ける清らかな湧水」

阿武川を源流とする阿東嘉年の「水出の泉」。住民らが整備や清掃を続ける地には、美しい水と自然があふれている。

 

 水温は年間を通して約13度で、水量も豊か。透明度が高く、1982年の山口県名水審査で2位を獲得した。

 水出の泉に祀られている水神様は、平安時代に朝廷が勧請。91年に住民の手で1100年ぶりに社殿が再建された。以降も休憩所や親水公園の整備、ユウスゲ植栽などが進められ、清掃活動も実施。水の恩恵に感謝と愛着を持つ人々が、四季折々の景観と清らかな流れを守っている。

 国道315号線を徳佐から萩市須佐方面へ進むと到着する。これからの時期は、避暑にもお勧めだ。

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