「威嚇とは理解できない」 米海軍警備艇問題で横須賀市長

米海軍横須賀基地

 在日米海軍横須賀基地(横須賀市)を監視している市民団体が活動中に米海軍警備艇に威嚇されたとする問題について、同市の上地克明市長は7日、威嚇かどうかを問われ、「(銃に)手を置いているだけで、威嚇しているとは理解できない」との見解を示した。

 市長によると、団体からの連絡を受け、市が確認した結果、米海軍は「必要な警備であり、銃口は向けてない」、横須賀海上保安部は「警備艇の威嚇行動は現認していない」とそれぞれ回答した。

 市長は「現認していない以上、威嚇であるか分からないし、それが威嚇であるという認識はしていない」と答弁。「先方(米海軍)はそう言っていない」とも述べた。

 一方、市民団体「ヨコスカ平和船団」によると、5月12日に同基地を出港した原子力空母ロナルド・レーガンを海上の小型船で監視中、機銃を搭載した米海軍の警備艇1隻が接近。船首を小型船に、機銃を正面上方に向け、約4分にわたって監視した。その間、米兵は機銃を手を掛けたままだった。

 同日の市議会6月定例会本会議で、小林伸行氏(よこすか未来会議)の一般質問に答えた。

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