【卓球】張本「絶対に負けられない」 準々決勝は水谷との日本人対決<香港OP>

写真:張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>

7日、香港オープン・男子シングルス決勝トーナメント2回戦が行われた。張本智和(6月世界ランキング4位・木下グループ)が登場。クアドリ・アルナ(同23位・ナイジェリア)との初対戦に臨んだ。アルナは、恵まれた体格と持ち味の身体能力を活かし、独特のスイングから放たれるフォアドライブが特徴の選手だ。リオ五輪では、チャイニーズ・タイペイのエース荘智淵(同27位)、ドイツの皇帝ティモ・ボル(同6位)を次々と破り、ベスト8に入った実績を持つ。

前日6日に「(アルナとは)初対戦なのでしっかり準備したい」と語っていた張本は、サーブレシーブで主導権を握り、アルナに満足な体勢でフォアドライブを打たせない。時折アルナの威力抜群のフォアドライブが決まるが、細かい技術で上回った張本がゲームカウント4-0で勝利した。

試合後に張本は「フォアで打たせないように自分のサーブで相手を崩して、自分のサーブで沢山を点を取るということを意識してよく出来た。バックサイドは怖くないので何本返って来ても小さいフォームで連打しようと心がけた」と振り返った。

また、この試合声が良く出ていた理由について聞かれ「苦しい試合を乗り越えた後に安心してしまう部分がある。全日本の時も緒方選手に(4-3で)勝った後に大島選手に負けてしまった。前のコートで日本人対決(水谷対丹羽)があった。絶対自分がどっちかとやるんだという気持ちで戦った」と全日本の反省を活かし、自らを鼓舞していたことを明かした。

勝利した張本は、準々決勝で水谷隼(同14位・木下グループ)との日本人対決が決まった。水谷戦について張本は「オリンピックの前の年。単純に勝った方がオリンピックに近づくので絶対に負けられない」とコメント。熾烈を極める東京五輪代表争いにも関わる日本人対決に注目だ。

香港OP 4日目 男子シングルス 日本選手の結果

<男子シングルス2回戦>
張本智和4-0 クアドリ・アルナ(ナイジェリア)
11-7/11-8/11-9/11-8

文:ラリーズ編集部

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