メクル第373号 「やぎクラブ」が人気 佐世保市立江上小

ヤマイチジクを食べるエミちゃんとメンバーたち=佐世保市立江上小

 江上(えがみ)小には学校のアイドル、ヤギの「エミちゃん」がいます。昨年2月、生後1カ月で江上小にやって来て、校舎(こうしゃ)横のエミ牧場で気ままに暮(く)らしています。お世話をしたい人が入る「やぎクラブ」には、1~6年の約50人が集まるほどの人気ぶり。メンバーは曜日ごとに担当(たんとう)を決め、えさやりや小屋掃除(そうじ)をします。
 好物はヤマイチジクやバナナなどの葉、パンジー。あげればあげるだけモシャモシャ食べてしまうので、校内に植えているバナナの葉が少なくなってしまいました。1年の迎小雪(むかえこゆき)さん(6)は「えさを持って逃(に)げたら、頭で押(お)してくる。背中(せなか)より首をなでると喜ぶからかわいい」と教えてくれました。
 3年生はプロの農家に指導(しどう)を受けて「江上文旦(ぶんたん)」の木を育てています。江上文旦は、この地区で江戸時代から育てられているそうです。皮が厚(あつ)く、上品な甘(あま)さとほろ苦さが特長。今の時期は白っぽい花を咲(さ)かせ、小さな実がなっています。
 昨年、袋(ふくろ)がけや剪定(せんてい)作業をした4年の山田悠貴(やまだゆうき)君(9)は「果肉はピンク色。甘くておいしい」と話し、冬の収穫(しゅうかく)を楽しみにしていました。

 ◆学校メモ 松本直道(まつもとなおみち)校長、285人。学校のキャラクターは「ブンくん」と「タンちゃん」。敷地(しきち)内には岩石園(がんせきえん)がある。

冬に収穫するのが楽しみな「江上文旦」の木

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