同じ立場だから分かる…がんサバイバーに相談を 秋田大

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訪れた人が気軽に相談できるよう、明るい雰囲気で統一された室内=秋田大の暮らしの保健室

 一度でもがんを経験したことのある人は「がんサバイバー」と呼ばれる。秋田市の秋田大学本道キャンパス内にある「暮らしの保健室」では今、若くしてがんを経験した2人のサバイバーが週に1度、ボランティアで患者らの相談に応じている。「がんの当事者だからこそ、つらい気持ちや不安がよく分かる。同じ病気で悩む人たちの力になりたい」。2人はこう語り、多くの利用を呼び掛けている。

 ボランティアをしているのは県内の30代男性と40代女性。2人は3月から、毎週水曜日に在室し、利用者の話を聞いている。

 男性は20代の頃、血液のがんの一種である「急性骨髄性白血病」と診断された。闘病中、底の見えない孤独に苦しみ、必死で仲間を探した。「今もどこかで、一人で苦しんでいる患者さんが大勢いると思う」と男性は語る。

 男性は抗がん剤治療により寛解状態となり、いったんは職場に復帰したものの、30代前半で再発。血縁者からの骨髄移植を受けた。現在も療養を続けている。「誰かに話すだけでも気持ちが楽になる。自分たちも、相談してくれた人と一緒に前を向いて進んでいくことができたら」