高校ラグビー〝伝説の対戦〟 舞鶴と天理が交流試合【大分県】

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記念写真に納まる舞鶴と天理の選手たち
【舞鶴|天理】後半、トライを決める舞鶴の安永(手前右)=大分市の豊後企画駄原球技場
歌声を披露する芸術文化短大の学生

 高校ラグビーの舞鶴と天理(奈良)の交流試合が8日、大分市の豊後企画駄原球技場であった。ラグビーワールドカップ日本大会開幕まで100日余りとなり、大分市実行委が機運を盛り上げるため企画。今春の全国選抜大会で4強入りした天理が強さを見せ、舞鶴は10―68で敗れた。

 両校は1983年度の全国高校大会決勝で対戦した。舞鶴は終了間際にトライを奪って16―18とし、決まれば両校優勝となるゴールキックが外れた。高校ラグビー史に残る一戦は、松任谷由実の名曲「ノーサイド」のモデルになったとされる。

 会場には両校のOBやラグビーファンら約800人が詰め掛け、熱戦を楽しんだ。

〇完敗の舞鶴、花園へ「強くなる」

 舞鶴は天理の猛攻をしのぐことができず、完敗した。それでも舞鶴の堀尾大輔監督は「(天理は)体格がそれほど大きくなくてもここまでのラグビーができると示してくれた。最高の手本と受け止め、これからの強化につなげたい」と話した。

 序盤から、素早いパス回しと縦への突破からトライを連取された。舞鶴はモールやラックで前進を試みたが、前半はノートライに終わった。

 後半も苦戦が続いたが、徐々に攻撃が機能し始めた。スクラムから持ち出した安永稜(2年)がトライを決めるなど2トライを返して、意地を見せた。

 舞鶴の山田大斗主将(3年)は「全力でぶつかったが、相手が強かった。35年前のような試合を花園で再現できるよう、もっと強くなる」と決意し、天理の前川風雅主将(同)は「天理らしい攻撃ができた。大勢の観客の前で舞鶴と対戦でき、幸せだった」と話していた。

〇歌声高らかに「ノーサイド」 

 試合前のセレモニーで、県立芸術文化短大で声楽を学ぶ5人が「ノーサイド」を歌い、伸びやかなハーモニーをグラウンドに響かせた。

 楽曲ができた経緯は5人とも知らなかったが、「情景が浮かぶ歌詞を丁寧に伝えよう」と5月中旬から練習。専攻科声楽コース2年の村田涼さん(22)、江口まゆさん(21)は「良い雰囲気の中で歌えた。選手たちは青春の真っただ中。熱いプレーを見せてほしい」とエールを送った。