東海第2説明会 小美玉で最終回 「地元理解へ生かす」

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日本原子力発電による東海第2原発についての住民説明会=小美玉市小川

東海第2原発(東海村白方)を運営する日本原子力発電(原電)が安全性対策などを説明する全20回の住民説明会が8日、終了した。同原発の周辺15市町村で実施され、計1192人が参加。最終回は小美玉市小川の市小川文化センター「アピオス」で開かれ、原電東海事業本部の村部良和副事業本部長は「説明会で頂いた意見をしっかり受け止め、今後の地元への説明や理解活動へ生かしたい」と話した。

説明会は、新規制基準適合審査を申請した2014年以降、昨年を除いて毎年開かれており、今回が5巡目。運転延長認可など再稼働に必要な一連の審査に合格し、原電が再稼働を目指す方針を表明後は初めて。原発が立地する東海村で4月23日にスタートした。

最終回も他会場と同様の説明内容。津波で電源が失われ、原子炉冷却ができずに燃料が溶融して放射性物質が放出された東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえ、防潮堤整備や放射性物質の放出を防ぐための安全対策などが紹介された。

質疑では、想定以上の大地震発生時やテロの対策、避難計画を不安視する意見が多く出た。再稼働後の収益見込みに関する質問では、原電は「具体的な運転計画が立っておらず、まだお示しできない」と答えるにとどめた。「再稼働は賛成。安全をもっとアピールすべき」との意見もあった。

同原発では、防潮堤整備のための構内の干渉物撤去など、安全対策工事の一部が始まっている。工期は2021年3月まで予定。
(三次豪)