熊本市の施設壁を緊急点検へ 落下事故相次ぎ対策

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今年1月、熊本市国際交流会館の吸音板が落下した状況を調べる市職員ら=同市中央区

 熊本市の施設などで今年に入り、外壁や内壁の落下事故が相次いだことから、市は所有施設の壁の緊急点検に乗りだす。6月定例市議会に提出する2019年度一般会計補正予算案に5億1900万円を盛り込んだ。

 点検対象は▽小中高校など105校の校舎や体育館計298棟の外壁▽市営住宅16団地計78棟の外壁▽西消防署や市民会館シアーズホーム夢ホールなど39施設の外壁。いずれもタイルなどが張ってあり、熊本地震後の改修がなかった。

 高所作業車から専用の棒で全面をたたいて調査するほか、一部施設は異常を判別する赤外線カメラを使う。健軍文化ホールや流通情報会館など38施設は施設内に足場を組み、内壁も調べる。

 国際交流会館では1月、内壁の吸音板が落ちて女性がけがを負った。4月には大江交流室のひさしが落下。市有施設ではないが、剥がれ落ちたマンションの外壁が走行中の軽乗用車を直撃し、女性2人がけがする事故も起きている。

 市は「不具合があれば改修につなげたい」としている。(久保田尚之)