空気階段の踊り場(TBSラジオ) - 30分は余りに短すぎるので枠拡大を希望する番組

30分は余りに短すぎるので枠拡大を希望する番組

芸人ラジオは数あれど、今最も先が気になるのが若手お笑いコンビ空気階段の番組。他の芸人ラジオよりノンフィクション要素が強く結婚、失恋など人生の岐路を露わにしていく。鈴木もぐらの減らない借金、水川かたまりのコント愛故のバラエティへの馴染めなさや番組内でのガチ口論など、お笑いにまつわる青春ものとして機能している(その点では「火花」を上回っている)。ただ、トークが面白すぎコーナー時間が少ないのは残念な限りだ。中でも「サラリーマンじゃない人の声」は白眉で、メイド喫茶を軒並み出禁になる足フェチ男やリアル電波系など実録要素が高く、彼らの名言は必聴である。特にもぐらの元同僚の、歯が0.5本しかない歌舞伎町風俗案内人のナベ君からは目が離せない。歌舞伎町が持つヤバさはしっかりと生き残っていることを改めて教えてくれた番組でもある。ラジオクラウドなどで過去放送分も聞けるので、実にいい時代になったものである。(多田遠志)

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