メーカーの垣根を越えてエキスパートが愛する“逸品”【伊藤巧、藤田京弥編】

ディスタイルのルアーを愛用するトップアングラーは多い。その理由は“ここ一番”で釣れるから。オカッパリのカリスマから、トーナメントで大躍進の若武者まで、2人のプロフェッショナルがディスタイルの切り札を、今年度より戦いの舞台をアメリカへと移した青木さんへのエールを込めて紹介する。

伊藤巧の“MY BEST DSTYLE”

伊藤巧(いとう・たくみ)さん
2017年、2018年の艇王を連覇。2018年のTBCクラシックで優勝。その快進撃は留まることがなく、2019年は戦いの舞台をアメリカにまで拡大する。いま最も注目すべき若きアスリート系アングラー。

D-ジグ

これぞの至上のセッティング!スピニングタックルで試合に勝つためのスモラバ

伊藤さん「僕はベイトフィネスと兼用のスモラバは要らない」

という伊藤さん。ライトリグと同列で使うのがD-ジグだ。

伊藤さん「最高に気に入っているのは、ライトリグ用のスピニングに合う、曲がらずにギリギリまで細くしたフックの軸と、必要最小限のブラシガード。ライトカバーは越えて、食ったらしっかり刺さる絶妙なセッティングです。このルアーでヘビーカバーは狙いません。スピニングでスモラバを使いはじめるきっかけは青木さんで、2015年に陸王で初めて対戦したときは、すべての面で敵わなかった。これじゃダメだと思って、僕の今がある。釣り人生を変えてくれた方のひとりです**。同じタイミングでアメリカに行けるのは光栄なこと。僕も頑張ります」。

D-ジグ使用タックル
●ロッド:ロードランナーストラクチャーST-620MLS-Ftハイスピードフィネス(ノリーズ)
●リール:ヴァンキッシュ2500HGS(シマノ)
●ライン:シーガーR18フロロリミテッドハード バス4ポンド(クレハ)

藤田京弥の“MY BEST DSTYLE”

藤田京弥(ふじた・きょうや)さん
/2018年にJBトップ50初参戦で年間2位。マスターズ年間優勝、クラシック優勝の2冠制覇の偉業を成した1996年生まれの若きトーナメンターだ。大崩れしない安定した強さを発揮し“ポスト青木大介”の一番手と目されている。

シェイクシャッド(※虫チューン)

見えバス攻略の秘策 、キッカーが獲れる、食わせの一手!

JBトップ50の超新星はシェイクシャッドの虫チューンをチョイス。

藤田さん「優勝したトップ50(2018年第3戦)の七色ダムでもでかいバスを何尾か釣り、マスターズ(2018年第4戦)の野尻湖では2200グラムのスモールを釣りました。見えバスに対して、食わせルアーのひとつとして使います」。

藤田さん「シェイクシャッドのチューニングはくびれ部分をカットし、ボディ部分にラバースカートを通して使用します。フックはフォグショット#6か#8(リューギ)。投げてフォールさせるだけです。寄ってきたバスが食うのを躊躇したときは、トゥイッチを入れて誘います」

ルアマガ+「ワームの特長は?」 

藤田さん「パッと見のシルエットとフォールスピードがちょうど良い。水平姿勢で水中を漂うようにゆっくりフォールします。青木さんは僕が中学生の頃から活躍していた強くてカッコいい憧れの存在。トップ50で1年、一緒に戦いましたが、あれだけ強いのに、まだまだ上手くなろうとする姿勢が伝わってきました。技術だけでなく向上心や謙虚さも見習いたいです」。

シェイクシャッド使用タックル
●ロッド:ワイルドサイドWWS-ST61ULソリッドティップモデル(レジットデザイン)
●リール:コンプレックスCI4+2500HGS(シマノ)
●ライン:フロロカーボン2.5~3ポンド
※タックルは取材当時のもの

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