地震で半壊の古民家"みんなで改修" 月1回ワークショップ

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職人(中央左)のアドバイスを受け、古民家の外壁作りを体験するワークショップの参加者=甲佐町

 熊本地震で被災した熊本県甲佐町仁田子の古民家を職人と改修する月1回のワークショップが注目を集めている。建築を学ぶ学生や興味のある人が毎回参加。来年2月、カフェや宿泊所を併設した交流拠点に生まれ変わる。

 改修しているのは、築140年の古民家を活用した「旧西村民俗資料館」。地震で半壊した後、所有する町が熊本市のコンサルタント会社・松下生活研究所に改修を委託した。改修にかかる総額は約7千万円。

 町内外の人や今と昔が交差する意味から「こうさてんプロジェクト」と銘打った改修は昨年11月に始まり、これまでに延べ200人が参加。5月のワークショップは、竹を編んで土壁の下地にする竹木舞[たけこまい]や杉板を使った外壁を作った。

 参加は4回目という崇城大工学部3年の内田栞里さんは「どんどん建物への愛着が湧く。完成後はいろんな人に紹介したい」、鹿児島県肝付町から訪れた地域おこし協力隊員の吉田有志さん(36)は「職人の話が聞けるのは貴重。土壁の自宅を建てる時に役立てたい」と話した。

 次回は15日と16日。断熱材を使った床を張る。先着20人が無料で参加できる。1日のみの参加も可能。甲佐町地域振興課の山村豪さん(28)は「地震で姿を消すかもしれなかった建物。生まれ変わる過程を多くの人と共有したい」と呼び掛けている。松下生活研究所TEL096(202)4136。(立石真一)

(2019年6月11日付 熊本日日新聞朝刊掲載)