Artprice:Gustave Courbetの生誕200周年を記念するイベントが、Courbet作品の市場を鼓舞すると予想されます

Artprice:Gustave Courbetの生誕200周年を記念するイベントが、Courbet作品の市場を鼓舞

Artprice:Gustave Courbetの生誕200周年を記念するイベントが、Courbet作品の市場を鼓舞すると予想されます

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パリ、2019年6月5日/PRニュースワイヤー/ --

Gustave Courbetは、1819年6月10日、フランシュコンテ地方の小さなまちオルナンに生まれました。2013年には、この地にクールベ美術館が開設されました。今週の月曜日に、この巨匠(アート市場の巨匠というよりも美術史における巨匠という意味合いで)の生誕200周年を記念し、同美術館で「Courbetに向き合ったYan Pei-Ming」展が始まりました。この絵画展では、かのOrigin of the World の作者による作品と並行して、1980年よりフランスのディジョンで活動している中国人画家 Yan Pei-Mingの作品が展示されています。

Courbetの自画像(The Desperate Man, The Wounded Man)や風俗画(Burial at Ornans, Bonjour Monsieur Courbet [The Meeting])の数々は、 アート史上もっとも著名な作品に数えられます。しかしながらCourbetの作品群は、非常に多くの風景画や狩りの光景によっても構成されています。作家は、その人生を通じて自らが描きたいと思うものを描きつづけ、自身の生まれと、森林、岸壁、海辺の眺めに対する深い関心を反映した作品の製作に取り組みました。こういった作品が、今日のオークション市場における同作家の主要作品を構成しています。

Artpriceの創立者兼CEO Thierry Ehrmannによれば「時に光に満ち、時にダークな側面を見せるCourbetの作品は、本質的に現代的な要素を秘めた作品だといえるでしょう。2014年、バイエラー財団美術館においてCourbetの作品が、アート市場の大スターであり、Courbetからの深い影響を明らかにしているPeter Doigの作品とともに展示されました。また、Jeff Koonsもこの巨匠への深い敬意を明らかにし、その作品のコレクターとしても知られています」。

Gustave Courbetの作品は、長年にわたってフランス国外において名声を馳せてきました。同作家のオークション落札額トップ13作品は、いずれもイギリスとアメリカにおいて記録され、現時点のオークション最高落札額1530万ドル(Reclining Nude 、1862)は、2015年にニューヨークのクリスティーズで実現されています。これは、稀有な作品にふさわしい例外的な落札額だといえるでしょう。1943年にナチス政権に押収されたこの作品は、62年後に Ferenc Hatvany男爵の相続人に返却されました。そして2007年から2008年にかけて、パリのグランパレ、次いでニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されたGustave Courbet回顧展において披露されています。

オークションへのCourbetの大規模作品の出品が非常にまれであることから、この結果が特別な記録を維持し続けました。実際に、落札額が100万ドルを超えた出品作品は2%以下となっています。同作家作品の市場価格は1万ドルから20万ドルのあいだに収まり、これはおもにカンバス支体で小規模の油絵、1平方メートル以下の風景画作品によって記録されています。Courbetの作品は、ほぼ絵画によって占められています。2000年以降、オークションにかけられた素描は20点、版画作品は9点にとどまる一方で、絵画作品は352点を記録しています。

大半の19世紀の芸術家と同様に、Gustave Courbetの作品もまた、アート市場に見られる高揚感の影響を比較的免れているといえるでしょう。しかし、過去においては必ずしもそうではありませんでした。Courbet作品の価格はこの30年間においては安定しましたが、1980年代には急激な成長を見せています。 Courbet作品の市場における変遷は、Lisiere de foret (Forest Edge) (1865)の好記録に如実に反映されています。この作品は、その誕生以来7度にわたってオークションで販売されてきました。

・1874年4月20日、2400フラン、パリ
・1917年6月18日、4500ギルダー、F.ミュラー アムステルダム
・1974年4月3日、9500ポンド、サザビーズ ロンドン
・1988年11月28日、11万ポンド、クリスティーズ ロンドン
・2000年10月31日、8万2750ドル、サザビーズ ニューヨーク
・2006年10月24日、16万2000ドル、サザビーズ ニューヨーク
・2013年11月8日、11万8750ドル、サザビーズ ニューヨーク

この作品の販売履歴は、Gustave Courbetの作品市場の3つの特徴をあらわにしています。

1. 1990年以前の急激な価格上昇と、それ以後の変化をともないながらの相対的な縮小状態。
2. ヨーロッパからアメリカへの市場の地理的シフト。
3. 販売速度の段階的な加速化。これまでの販売間隔年数は、43年、57年、12年、12年、6年、7年となっています。

価格成長がもっとも顕著に観察された時期は、1980年代の印象派バブル期にあたります。日本人コレクターの購買力に推進された強力な価格成長が、経済学者によって指摘されています。日本人購入者は、19世紀後半から20世紀初頭のヨーロッパ起源の作品を集中的に買い求めました。この時期(1987年10月29日)に、日本人のアート収集家 村内道昌氏が、ニューヨークのサザビーズにおいてLe Chene de Flagey (The Oak at Flagey) (1864)を46万2000ドルで獲得しています。今から5年前に、オルナンのクールベ美術館が、同作品の獲得に手を尽くし、550万ドルで獲得しています。ただし、これは1987年当時の価格の10分の1以下となっています。

また、The Oak at Flagey はForest Edge (1865)よりもかなり大きな作品であるにもかかわらず、1980年当時における両者の価格の差(前者46万2000ドル、後者19万8000ドル)は、2013年における差(前者550万ドル、後者11万8750ドル)よりも明らかに小さくなっています。1987年にこの作品を獲得した村内氏は実に幸運だったといえるでしょう。続く年には、Forest Edge(19万2000ドル)の価格も印象派バブルの波で暴騰したであろうと考えられます。過去30年のあいだにこの作品の価格には揺れが見られましたが、The Oak at Flageyの価格は急上昇をたどりました。

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