体罰見聞きした部員8割以上も部長「記憶にない」 市尼崎高体罰

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市立尼崎高の校舎

 兵庫県尼崎市議会会派代表者会が11日開かれ、市立尼崎高校の男子バレーボール部や硬式野球部で分かった教員の体罰問題について質疑があった。同校体育科で来年度の入学者を募集するかどうかを問われた同市教育委員会の松本眞教育長は「生徒に罪はなく、募集する方が在校生の教育環境に望ましい」との考えを示した。

 市と市教委は代表者会で同校の生徒や保護者、教員に行った体罰に関するアンケート結果を報告。市議の一人は、2012年末に体罰を受けた生徒が自殺した大阪市立桜宮高校が翌年の体育系学科の生徒募集を中止した経緯を踏まえ、「再発防止策などが途中で新入生を採るのは適切か」とただした。

 松本教育長が来春の新入生の募集を続ける意向を述べた一方、稲村和美市長は「体罰対策の進ちょく次第で非常に厳しい判断もありうるが、今は市教委や学校現場の真摯な対応を求めていく」と応じた。

 一方、10日に市教委が発表した硬式野球部のアンケート結果で、同部の30代部長の体罰を見聞きした部員が77人中65人に上ったものの、この部長が「記憶にない」と話したことに、松本教育長は「極めて不自然だ」との見解を示した。(大盛周平)