西武が“ブルペンデー”で完封勝利、辻監督はご満悦「まさか完封できるとは」

西武・辻監督【写真:福谷佑介】

今井が登板回避で先発の佐野が快投、2番手マーティンが2勝目

■西武 4-0 巨人(交流戦・11日・メットライフ)

 西武が11日の巨人戦(メットライフ)で完封勝利をおさめた。当初予定されていた先発の今井が発熱のため登板回避。急遽先発した左腕の佐野が4回無失点の好投で試合の流れを作り、マーティン、平井、増田が完封リレーを演じた。西武の完封勝利は5月5日の楽天戦(メットライフ)以来。指揮官は「今井が回避して、普段頑張っている中継ぎがきっちりやってくれた。まさか完封できるとは」と投手陣の力投にご満悦だった。

 辻監督は佐野の好投について「もっと力むかと心配したけれど、ストライク先行で勝負できた。巨人打線の早打ちにも助けられたがよかった。力まず投げられていて素晴らしかったし、自信にしてほしい」と目を細めた。さらに2番手で送り込んだマーティンの起用について指揮官自らの強い要望があったことを明かし、「1イニングだと力みすぎている感じがあった。2、3回いけばリラックスして投げられるんじゃないかと思った」と辻采配が的中。マーティンは3イニングを無失点で繋ぎ2勝目を挙げた。

 この日先発を回避した今井の次回登板について辻監督は「まだわからない。体調次第」と話すにとどめ、登録抹消はしない意向を示した。(安藤かなみ / Kanami Ando)

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