日本遺産「鎮守府」 説明板の英訳に間違い?

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「英語の表記が間違っているのではないか」と指摘を受けた日本遺産の説明板=佐世保市平瀬町

 日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち」について、長崎県佐世保市内の構成資産に設置している説明板の英語表記が間違っているのではないか、という指摘が60代の男性市民から市教委に寄せられた。「英語が話せる街」を掲げる佐世保市だが、チェック体制に疑問を持つ声も上がっている。
 説明板は市が2016年度~18年度にかけ、構成資産の51カ所に設置。日本語と英語で解説している。佐世保市民文化ホール(旧佐世保鎮守府凱旋(がいせん)記念館)で市が設置した標柱の2基を合わせ、総事業費は1090万5300円に上る。
 市によると5月末、市内6カ所の説明板について「英語表記が間違っているのではないか」と指摘を受けた。
 このうち「下士官兵集会所跡と旧佐世保橋」(平瀬町)では「一般市民の立ち入りは制限されていた」という説明を、「一般市民だけが立ち入りできる」という意味で英訳していた。「役夫死者の碑」(八幡町)は過去形にすべきところを過去完了形になっていたという。
 日本語の説明文は市が担当。説明板を作製した看板業者が英訳を別の民間会社に委託していた。説明板の完成後、市は固有名詞のみを確認したという。市は状況を把握するため、6月から1カ月かけて、英語を得意とする職員が全てを調査。説明板を訂正するかどうか対応を検討する。
 市内に住む公務員の40代男性は「英語の街と掲げているのに、間違えるなんて恥ずかしい。チェック体制をきちんとしてほしい」と注文した。