世界に羽ばたくアーティストを発掘する公開オーディションが、ヨコスカ・ベイサイド・ポケット（横須賀市本町）で開かれた。1次審査を通過したバンドやラッパーら6組が、市民ら約300人の観客を前に演奏を披露。グランプリには千葉県のシンガーソングライターのミヤさん（19）が選ばれ、夢の実現へ大きな一歩を踏み出した。
オーディションは「YOKOSUKA INNOVATION MUSIC AUDITION 2019」（ヨコスカ・イノベーション・ミュージック・オーディション）と銘打ったプロジェクトで、市とユニバーサルミュージック合同会社（東京都港区）の主催。音楽の力で地域の魅力向上を図ろうと昨年に続き2回目で、楽曲を披露する「イノベーション・ミュージック部門」に加え、楽曲配信時のジャケット画像を募る「イノベーション・デザイン部門」を新設した。
ミュージック部門には13歳以上25歳以下から132組が応募。グランプリに輝いたミヤさんは、高校3年の時からソロで活動。持ち前の透き通った声を生かし、自身で作詞・作曲したロック「消息」を歌い上げた。
審査員を務めた同社の岡田武士マネージング・ディレクターは「声が素晴らしく、可能性を感じる。成長を見ていきたい」と講評。ミヤさんは「音楽は言葉を超えて人とつながる手段。横須賀発で、世界とつながっていけたら」と話した。
今年からは観客の人気投票で選ぶ「オーディエンス賞」も始まり、R＆Bを披露した美咲ミサさん（19）＝東京都＝が受賞し、特注のスカジャンが贈られた。デザイン部門は高校3年の高瀬由奈さん（17）＝京都府＝の作品が優勝。昨年グランプリを受賞し、作曲を手掛けるSTAR FISH（スター・フィッシュ）こと星野秀翔（ひでと）さん＝群馬県＝が歌手のTom（トム）さん＝横須賀市＝をボーカルに迎えて、今年7月中旬に発売する楽曲のジャケットに採用される。
上地克明市長は「才能のある若い人が横須賀に集まったことに感謝する。これを機に世界に羽ばたき、横須賀の音楽シーンを盛り上げてほしい」と激励した。
