DeepGreenとAllseasが電気自動車需要の急増に対応するため深海金属の回収で提携

DeepGreenとAllseasが電気自動車需要の急増に対応するため深海金属の回収で提携

AsiaNet 79146 (1050)

【バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)2019年6月11日PR Newswire=共同通信JBN】
*海底パイプライン敷設、重量物運搬、海中建設のグローバルリーダーであるAllseasは、今回の提携にワールドクラスの海底エンジニアリングリソースと現金投資を提供

*提携により、ニッケル、マンガン、銅、コバルトを含む広大でハイグレードな海底多金属団塊鉱床から得られる卑金属と戦略的金属の取得におけるDeepGreenの主導的地位が向上する見込み

*契約はMacquarie CapitalとFearnley Securitiesが共同主幹事を務める1億5000万ドルのプライベートエクイティ投資ラウンドの一環

DeepGreen Metals(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2488278-1&h=4082136015&u=https%3A%2F%2Fdeep.green%2F&a=DeepGreen+Metals)とAllseas(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2488278-1&h=3056791322&u=https%3A%2F%2Fallseas.com%2F&a=Allseas)Groupは11日、DeepGreenの海底多金属団塊鉱床から得られるハイグレード金属探査業界での指導的地位とAllseasのワールドクラスの海底エンジニアリング能力を結集する、戦略的パートナーシップの締結でこのほど合意したと発表した。

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DeepGreenは先ごろ、2023年完了を目指す予備調査期間中の資金調達手段として、1億5000万ドルの投資ラウンドの共同主幹事をMacquarie Capital(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2488278-1&h=3531338484&u=https%3A%2F%2Fwww.macquarie.com%2Fus%2Fcorporate%2F&a=Macquarie+Capital)とFearnley Securities(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2488278-1&h=394074679&u=http%3A%2F%2Fwww.fearnleysecurities.no%2F&a=Fearnley+Securities)に任せた。Allseasは有力な戦略的投資家としてこれに参加、最終的にはDeepGreenが最新鋭の多金属団塊回収・引き揚げシステムを開発し、太平洋のクラリオン・クリッパートン海域(CCZ)の海底から団塊を集め、それらを約4-6.5km上の水上艦まで運べるようにする。

DeepGreenのジェラルド・バロン会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように語った。
「Allseasとのパートナーシップは、最終的には、グリーン革命のための新しく画期的な電池用金属の供給源を開拓し、現在の採掘業界を変革するのに役立つだろう。この新しい業界には、他業界の専門知識を持ち込み、われわれが物事を前に進めていく手助けをしてくれるワールドクラスの革新的企業が必要だ。Allseasは、世界で最も高く評価されている海底エンジニアリング企業の1つであり、当社のパイロット採掘システム、そして最終的にはオフショア生産システムの開発で協力してもらえることを誇りに思う。Allseasはクリエーティブエンジニアによって設立、所有されている企業で、現在、600人以上のフルタイムエンジニアを雇用、200人以上のエンジニアがイノベーションや研究・開発部門で働いている。彼らが、数多くの世界初の称号を持っていることに驚きはない。当社にとって重要だったのは、優れた海底エンジニアリングの専門知識だけでなく、深海環境での年中無休生産という確固たる考えを持つパートナーを見つけることであり、それはAllseasが、パイプライン敷設事業で長年にわたり実行し、最近ではオフショア重量物運搬業界で絶大な効果を発揮していることだ」

「地上の鉱床からニッケルやコバルトなどの電池用金属を抽出するには多くの課題があり、環境コスト、CO2コスト、社会的コストが高すぎる。海底多金属団塊には、クリーンエネルギー経済の実現に必要な卑金属が十分すぎるほど含まれており、しかも爆破、掘削あるいは採掘の必要がない。実際、われわれのライフサイクル持続可能性分析によると、電気自動車用の銅コネクタ付きNMC電池では、地上鉱石からこれらの金属を製造するのと比べ、海底団塊はCO2の排出を少なくとも75%削減できることが示されている」

「当社はAllseasと共同で、深海環境への影響を最小限に抑えた深海団塊回収システムを設計し、いわゆるクリーンメタルを市場に投入、今後30年間に生産されると予測されている10億台の電気自動車に電力を供給できるようになるだろう」

Allseasのエドワード・ヒーレマ創業者兼社長は次のように語った。
「DeepGreenと提携し、海底から電池用金属を責任を持って集めるという彼らのビジョンをサポートできることを非常にうれしく思う。当社は30年以上にわたってオフショア石油ガス業界のイノベーターだったが、当社の経験、専門知識、そして恐らくは事業用資産を生かせる新たな業界と出会うことができ、大変喜んでいる。この業界への参入ポイントをいくつか検討し、DeepGreenチームとその戦略が当社にとって満足できるものであり、そして当社の見立てでは最も成功の可能性が高いと判断した」

1985年創業のスイスを本拠地とするAllseasは、全長472mと世界最大の建設船であるPioneering Spirit(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2488278-1&h=4082744726&u=https%3A%2F%2Fallseas.com%2Fequipment%2Fpioneering-spirit%2F&a=Pioneering+Spirit)を建造したことで知られる世界的なオフショア業界の大手企業である。同社は、オフショア業界のコストとリスクを削減するプロジェクトに秀でており、今後のコア成長分野の1つとして、この専門知識を深海多金属団塊回収技術の開発に生かしていく。環境を尊重し、責任ある持続可能な方法で事業を遂行することがAllseasの基本原則である。

事業活動は国際水域で行われ、国連国際海底機構(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2488278-1&h=3622596238&u=https%3A%2F%2Fwww.isa.org.jm%2F&a=International+Seabed+Authority)(ISA)を通じて現在策定が進められている、この種のものでは初の規制枠組みが適用される。このように、CCZの鉱物は「人類共通の遺産」であり、ISAの使命は海洋環境の保護と発展途上国の参加を確実なものにしつつ、深海底での採掘活動を規制することである。

▽DeepGreen Metalsについて
DeepGreenは、新しく豊富で、環境や社会への影響がより小さい資源である、海底に手付かずで眠っている多金属団塊から得られるバッテリーグレードの金属をグリーントランジション(グリーンエネルギーへの移行)に供給することを使命としている。化石燃料から離れることは、10億台の自動車を電化し、何万もの再生可能エネルギー発電所を新設することを意味する。このグリーントランジションには1テラワット時以上の新たな電池生産能力が必要で、そのためにはニッケル、コバルト、マンガン、銅などの新たなバッテリーグレードの金属が何百万トンも必要になる。DeepGreenでは、海洋団塊を、環境的、社会的被害を最小限に抑えつつ、そこに到達できるトランジションリソースと見なしている。当社は、世界で最も尊敬されるクリーンメタル企業となることにコミットしており、当社の事業を通じて海洋の健全性を向上させ、廃棄物ゼロ処理を通じて地上ベースの影響を最小化していく。

▽Allseasについて
スイスを本拠地とするAllseas Group S.A.は、海底パイプライン敷設と海中建設のグローバルリーダーである。同社は世界中で4000人以上の従業員を擁し、自社で設計、開発した専用の重量物運搬船、パイプライン敷設船、支援船団を運用している。Allseasは、世界中のあらゆる種類のオフショアおよび海中建設プロジェクトで経験を重ねてきた。同社のアプローチは、すでに概念設計段階にあるクライアントをサポートし、設置や試運転を含むプロジェクト管理、エンジニアリング、調達のサービスを提供する。Allseasは利用可能な技術の提供に限定せず、必要に応じて新しい技術やアプリケーションの開発も行う。ダイナミズム、創意工夫、飛躍的進歩、そして現実的アプローチがAllseasの際立った特徴である。

詳細については、www.deep.greenを参照、電子メールは investor@deep.green へ

ソース:DeepGreen Metals Inc.