【MLB】大谷翔平7号一問一答 前田撃ち弾丸V弾に「やっぱり嬉しい」「米国でやるのは楽しみ」

初回にドジャース・前田健太から7号本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

菊池雄星に続いて前田健太撃ち 4打数2安打1打点

■エンゼルス 5-3 ドジャース(日本時間12日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、本拠地のドジャース戦で「3番・指名打者」で2試合ぶりに先発出場した。初回の第1打席で340日ぶりに対戦した前田健太から先制の右越え7号ソロを放つと、7回の第4打席では右前打。今季初盗塁も決めた。4打数2安打1打点で、3試合ぶり今季10度目のマルチ安打。チームは競り勝ち、2連勝を飾った。

 初回2死、前田のフルカウントからのスライダーを完璧に捉えた。右翼席へライナーで飛び込む先制7号ソロ。飛距離416フィート(126.7メートル)、打球速度108マイル(約173.8キロ)、打球角度21度、最高到達点60フィート(約18.3メートル)の弾丸ライナー弾。8日の本拠地・マリナーズ戦では4回に花巻東高の先輩にあたる菊池雄星から3者連発となる6号ソロを放っており、日本人投手からシーズン2本塁打を放ったのは日本人初だ。

 7回2死では3番手右腕バエズからバットを折りながらも右前へ落とした。8日のマリナーズ戦以来3試合ぶり、今季10度目のマルチ安打をマークした。続くカルフーンの打席では二盗を決めて、今季初盗塁。昨年9月28日(同29日)の本拠地アスレチックス戦でマークして以来256日ぶりだった。チームはドジャースに2連勝を飾った。

 昨季、前田には2打数無安打に抑えられていた。試合後にはその喜びを語った。

――前田健太と対戦した。
「去年は打ち取られているので、何とか序盤に一本出したいなという気持ちでいきました」

――前日に「楽しみ」と言っていた。
「2打席しかなかったので、最初の打席は結果的には良かったですし、2打席目も自分の中では悪くなかったのかなと思います」

――本塁打の感触は。
「それほど上がっているわけではなかったので、行ったかどうかはちょっと分からなかったですけど、しっかり入ってくれて良かったかなと思います。」

――前田とは昨年7月も対戦した。印象の違いはあったか。
「変化球がやっぱり多いかなと。去年より多いのかなという印象ですけど、僕の打席でも。それは感じました」

――フルカウントからスライダーを捉えた。
「特に何も待ってなかったですね。四球でもいいと思ったので。2アウトだったので、しっかり塁に出ることを考えていました」

――ボールの見極めができている。打撃の状態は。
「基本的にはいいのかなと思っているので。継続するところは継続しながら。改善するところはまだあるので、そこをしっかり改善した時に打席の中で違った見え方があるんじゃないかなと思います」

――前田とは際どいところを見極めていた。
「前田さんの打席に対してほとんど際どいところをある程度見れていたので。そこは本塁打を打ったこと、どうこうよりも良かったなと思っています」

6月は10戦4発「打席の感覚も良くなっているかなと思います」

――6号は菊池投手から打った。日本人投手から打つと印象や違いはあるか。
「やっぱりうれしいですね。前田さんは僕が1、2年目とか球界でトップの選手でしたけど、そういう方とこっちでやるのは楽しみでもありますし、どういう風に感じるのか楽しみにしていきたいと思います」

――6月は本塁打が増えている。
「二塁打は少ないので、上がったら本塁打になってくれたらいいのかなと思うんですけど、普段は打ち損じた時でも間を抜けるぐらいの二塁打になってくれるぐらいの捉え方はあるかなと思っています」

――今季初盗塁を決めた。
「1点でも多くいきたいなと思うところなので、行けるときには行ったほうがいいんじゃないかなと思います」

――米野球殿堂の館長に就任するティム・ミード広報部長の本拠地最終戦だった。
「僕が打ったと言うよりも勝って、最後ああいう風にできたというのはチームとしても良かったんじゃないかなと思います。勝たないと盛り上がれないので」

――菊池投手から打った本塁打ボールは花巻東高へ送ったか。
「まだわからないです。(送るために)球団には預けましたけど。(ボールだけ)じゃないですかね」

――20連戦の最終戦。今季初盗塁も決めたが、体調は。
「日に日に体調面は良くなっていると思います。やっぱりゲームに出続けることで体も動いてきますし、打席の感覚も良くなっているかなと思います」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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