原作者・東野圭吾からの手紙に玉森裕太「ホントにうれしいです。光栄です!」

映画「パラレルワールド・ラブストーリー」の公開記念舞台あいさつが行われ、玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太、森義隆監督が大きな拍手で迎えられ、登壇。「ず~っとこの時を待っていましたので、『やっとか!』っていう気持ちです」という玉森のあいさつで始まった。

まずは、本編で好きなシーンを聞かれた玉森は「冒頭の麻由子との電車での出会いも好きですし、智彦(染谷)と家に入ったところで言い合っているところもすごく好きです」と思わず二つ答えながらも「あそこ(電車での出会いのシーン)はホントにピュアな気持ちで唯一、恋愛したところなんじゃないかなと思います」と電車での出会いをチョイス。すると吉岡も「私も二ついいですか?」と、「一つは智彦と崇史(玉森)の最後の別れ。試写で見た時、泣いちゃいました。自分が出ているシーンだと、一番最後のスクランブル交差点でのシーン。街の中のただ1人の物語だったんだなって感じで、すごく好きです」と。染谷は「(玉森と一緒で)電車のシーンは僕も大好きです。ホントに何て映画的なんだ!と」と力強く答えた。もう一つは、「自分のヘッドギアつけているところ。あれ気に入ってます」と笑いながら告白。また、吉岡から「撮影中、玉森さんが痩せていき、ストイックな現場だなぁと感じていたんです。けど先日、某番組でキャイ~ンのウド(鈴木)さんと一緒にタヌキのコスプレをしている玉森さんを見た時は、同じ人と思えなくて…(笑)」と言うと、玉森は「うん。いやまぁ…」と言いつつ、「すいません、めっちゃ楽しんでやってました!」と告白した。

本編の映画が謎解きミステリーということで、「最近、解けないでいる謎は?」と質問された玉森は「家で物を失くしたくせに、絶対に見つからない時ってありません?」と2人にも話を振ると、吉岡も「たまにあります。あるある!」と。玉森が何を失くしたかというと…「この間はスリッパを失くしました。家の中で」と明かし、これには吉岡も「え~!?」とビックリ。「家にあることは分かってるんです。すぐに出てきてほしいんです。もう見つかりましたけど」と言う玉森は「あのぉ、デニムの上に乗っかってました」と白状。

最後は玉森の“玉”にかけて、二つの“パラレルくす玉”が登場。さらに玉森へのサプライズプレゼントとして、原作者である東野圭吾からの手紙も読み上げられた。「敦賀崇史の内面は、私がこれまで創作したキャラクターの中でも飛び抜けて複雑です。引き受けてくださったことに感謝します。また、正面から取り組まれたことに敬意を表します。今後さまざまな役を演じられると思うのですが、この度の経験が少しでも糧になることを祈っております」と綴られた激励に玉森は「ホントにうれしいです。光栄です! 監督にもたくさん追い込んでいただいたので(笑)、皆さんの力でできたもの。いろんな方に感謝したいです」と気持ちを伝えた。

取材・文・撮影/今泉

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