遼寧省、伝統文化伝承に向け「映像教科書」

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遼寧省、伝統文化伝承に向け「映像教科書」

 【新華社瀋陽6月12日】中国の国家級無形文化遺産の伝承者は、一つの技術や技法を代表しているが、伝承者の高齢化が進むにつれ、これらの技術・技法が失われる危険性が高まっている。中国伝統文化の継承と継続、発展を図るため、遼寧省では省を代表する無形文化遺産伝承者24人による緊急記録プロジェクトが始まっており、これまでに16人分が完成している。

 遼寧省文化遺産保護センター宣伝企画部 高旭(こう・きょく)主任

 多くの伝承者は、自分の代で技術や技法が失われてしまうことを危惧しています。昨年亡くなった講談家の単田芳(ぜん・でんほう)氏は、その技法を映像に残すことができました。氏が亡くなる1年前に5時間にわたる口述記録を撮影することができたのです。

 【解説】撮影に参加する伝承者のほとんどは60歳以上の高齢者で、最高齢は92歳。撮影が完了する前に3人が亡くなっており、記録作成は急を要する。伝承者たちの協力のもと、ドキュメンタリー映像や証言映像、技術・技法の記録映像など一連の作品が作られている。

 遼寧省文化遺産保護センター宣伝企画部 高旭主任

 1人につき少なくとも5時間の口述が必要です。そのほかにも実演、つまり全体の構成の中の一つ一つの動きを記録として残します。さらに重要なのは、後継者に向けた教育と伝承の部分です。(記者/姜兆臣)