草刈りはロボットにお任せ? 自動で刈り込み、自動で充電

広場をスムーズに走行しながら草を刈っていくロボット=藤沢市役所本庁舎東市民広場

 業務効率化や安定的な施設管理を目的に、ロボットを使った草刈りの実証実験が12日、藤沢市役所本庁舎東市民広場で始まった。

 実験に活用したのは、農業機械、除雪機メーカーの和同産業(岩手県花巻市)が開発したロボット草刈り機「MR│300」。約500平方メートルの同広場を対象エリアとして知らせるワイヤで囲み、5センチの長さに草を刈り込むよう設定した。

 ロボットは超音波センサーで障害物や地面の凹凸、勾配などを感知。状況によって速度を変えるなどして、広場内をスムーズに行き来し後部の刈り刃で草を刈っていった。バッテリーが切れると、自動的に充電ステーションに戻り、完了後は再び作業を開始した。

 同社は地元の農家が高齢化や人手不足で草刈りが大きな負荷になっていることに着眼し、同ロボットを開発。一方、2013年に「さがみロボット産業特区」に指定された藤沢市は、業務や庁舎管理へのロボットの利活用促進を検討しており、年間10~15回程度で業者に委託し草刈りを行っている同広場で試行することになった。

 同市は今後、他の施設でも同様の実証実験を行うなどして課題を抽出していくという。

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