4連勝のDeNAラミレス監督、大和を信じて決勝打 代打起用は強く否定「NO」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

下位打線とリリーフ陣を評価「こういう勝ち方はシーズン序盤にはできなかった」

■DeNA 6-5 ロッテ(交流戦・12日・ZOZOマリン)

 DeNAは12日、敵地ZOZOマリンでロッテと対戦。終盤の8回に大和が2点勝ち越し打を放つなど、ロッテリリーフ陣から3点を挙げ、6-5で勝利。チーム4連勝を飾った。

 3-3の同点で迎えた8回。無死二、三塁の好機から2者が倒れて2死となったものの、9番・大和が「待っていても仕方がないので、積極的に行こう」と1ボールからの2球目、真ん中低めの直球を強振。「当たりはよくなかった」という打球を、逆シングルで捕球しに行った二塁手・中村奨が捕ることができずにそのまま中堅へ。勝ち越し2点適時打となった。

 勝負を分けた大和の中前打についてラミレス監督は「捕られそうな感じはしましたが、捕られなくてよかったです」と、チームにとって好結果となったことに安堵の表情を浮かべていた。

 終盤、勝ち越しのかかる大事な局面。下位打線ということもあり代打も考えられるところだったが「NO」と強めに否定し「代打は考えませんでした。彼はああいうシチュエーションに強いので」と、大和の勝負強さを信頼した結果、チームの勝利へとつなげた。

 その一方で6月4日以来の先発マウンドとなった大貫は同点に追いつかれた6回、2死から5番レアードに四球を与えたところで素早く三嶋にスイッチした。「(ネクストバッターの)6番・中村奨が、大貫にタイミングが合っている感じで、結構(バットが)振れている状態だったので、あの場面は新しい投手で乗り切ろうと考え、交代しました」。結果、その中村を初球で打ち取ると、続く7回も1死二塁から右翼・乙坂の好守に助けられながらも無失点で切り抜け、8回の逆転劇を呼び込んだ。

 指揮官は「こういう勝ち方はシーズン序盤にはできなかった。特に下位打線がすごくよくやってくれている。よくなってきていると思います」と、3打点を挙げた大和をはじめとする下位打線を評価。さらに「三嶋とパットン、2人ともすごくよかった。ああいうリリーフの活躍があってこそ、こう言ったゲームができて、連勝できていると思います」と、リリーフ陣の奮投も連勝の要因に挙げた。いずれも逆転での4連勝のDeNA。その勢いが、そのままパ・リーグを席巻するのか。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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