新幹線長崎ルート 岸田政調会長「佐賀との対話に努力」 中村知事の全線フル要望に 

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 中村法道・長崎県知事は12日、自民党本部で岸田文雄政調会長ら幹部と相次いで面会し、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格整備を要望した。時間短縮効果などから全線フルを求める長崎県側と佐賀県側とでは主張の隔たりがあり、岸田政調会長は「佐賀県との対話ルートをつくりたい」などと応じた。

 長崎ルートを巡っては、整備方式が決まっていない未着工区間の武雄温泉-新鳥栖(佐賀県)について、佐賀県側は「これまで新幹線整備を求めたことはなく、今も求めていない」と建設を拒否する考えを示している。

 面会は冒頭を除き非公開。中村知事によると、同区間をフル規格で整備することや、来年度予算に環境影響評価(アセスメント)調査費を盛り込むことなどを要望。同区間の整備方針について与党検討委員会は6月中に方針を示す方向で議論しており、岸田政調会長は「時間があまりないので危機感を持って取り組む」「佐賀県との対話のルートをつくっていきたい」と述べたという。

 自民党は夏の参院選公約に、長崎ルートなどの未着工区間について、「財源を確保しつつ早期着工を目指す」「地方創生に役立つ幹線鉄道ネットワークの構築に向けて取り組む」と明記している。

 面会は、県の来年度政府施策要望の一環。自民党や公明党などを訪ね、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致なども求めた。