【ブログ】ウッドチャック遭遇は不運フラグ/F1自宅特派員 第7戦カナダGP編

 2019年F1第7戦カナダGP、無事寝ずにリアルタイム観戦できたホンマさん。ですが、そろそろリカバリーが辛いお年頃では……ちなみに次回は連戦明けの第9戦オーストリアGP後に連載予定です。

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こんにちは、自宅特派員のホンマです。
ついに地獄のカナダGPがやってまいりました。
朝の5時まで、誰も寝てはならぬGP。

ウッドチャックの身を、心配している場合ではありません。
わたくしのような無職(ゲホッ、)は、まあなんとか次の日にリカバればいいのですが、
会社勤めの方は、どうやってやり過ごしているのでしょうか。
健康第一、ほどほどにがんばりましょう。

健康といえば、去年の自宅特派員レポートを読んでいただいた方はご存知かもしれませんが、
わたくしホンマ、ピロリ菌除去に無事成功いたしまして。
つい最近まで、善良な菌たちとの新しい胃世界を、順調に育んでいると信じこんでおりました……。

実は先日、また新しい扉を開けてしまいました。
その名は『逆流性食道炎』
ピロリとおさらばした人が、なりやすいっていうか、なっていたことに気づくらしいですよ、なんだそれ。

ピロリ、お前が盾となって、逆流なんちゃらを、抑え込んでいてくれていたのかい?
消えたピロリ菌に、いとしさとせつなさと心細さを感じておりますが、後の祭り。
おじいちゃんみたいに、ゲホゲホ咳してるときは“ホンマの胃がんばれ”とこっそり応援してください。

さてカナダ。
あいかわらず、ホコリ舞い上がるコースでございますなぁ。
アスファルト、体中で感じて。
ただいま絶賛ゲホゲホおじいちゃんなわたくしには、見ているだけで喉がつまる思いでございます。

フリー走行1はフェルスタッペンが「コースがダスティーすぎる」と無線するほど

フリー走行でピットの塗装がはがれる事件。
はがれた塗装がペッタリと、ロマン・グロージャンさんのタイヤに張り付いていましたよ。
予選中も、人力でガリガリと塗装をはがす作業をしておられました。
ああ、クリアスプレー抱えて、今すぐカナダへ塗装しにいきたい!

新しいピットは綺麗! だと思ったら…フェラーリも同じ作業をしていたね

その予選。
キミ・ライコネンさん、Q1落ち。
ついにきました……。Q1落ちがきてしまいましたよ……。

フリー走行で、ウッドチャックに遭遇したライコさん。
かわいらしい絵面(親ばか)に、ニマニマしておりましたが、
そういえば、ウッドチャックは不運のフラグ(参考:2018年のグロージャンはFP2でウッドチャックを轢いてしまい、予選では白煙をあげストップしてしまった)

ライコさんは今シーズン初のQ1落ち

でもウッドチャックとは遭遇しただけだし! 轢いてないし!
(フェラーリ)エンジンは悪くないし、カナダなら何が起きてもおかしくないし。
でもね、不確定要素に期待しなくちゃいけないレースって、見ている方もつらいのよ……。

まあ、とりあえずはビールでも開けて、床に転がって続きを観ましょうかね。
丑三つ時の今、わたしのF1愛が試されてる気がいたします。

その試されるQ2、ケビン・マグヌッセンさん、チャンピオンズウォールにヒットしてしまいまして。ヒットした反動で、反対側にもヒット。アメリカンクラッカーのような、はじけ具合。

マグヌッセンはアメリカンクラッカーのような、はじけ具合でクラッシュ

チャンピオンですらヒットしてしまうウォールなんだから、ぶつかってもしかたがありません。
なんて納得してしまいそうですが、カナダで赤旗はいけませんよ!
再開まで、我々の就寝時間がどんどん削られていってしまうのではありませんか。なんて罪深い。

アタック直前だったマックス・フェルスタッペンさんやグロさんにとっても、地獄の赤旗でございました。
前回同様、グロさんの、ちょっと何言ってるか分からない無線も納得でございます。
でも相手はチームメイトなので「ばかやろう無事かこのやろう」ぐらいに、やさしみも混ぜておいたほうがよろしいかも。

1回目のアタックが不発だったフェルスタッペン、赤旗によりQ2敗退

タッペンさんは、マグヌッセンさんのピットレーンスタートと、カルロス・サインツさんのペナもありで、決勝9番手スタートになりました。
大丈夫だ、傷は浅いぞ!

続きましてQ3。
ターン2でクルリンパしたバルテリ・ボッタスさん。
あれでどこにもぶつかってないんだから、ボッタスさん、すごいわあ!
しかし、ご本人の心の傷になってしまったのでしょうか、結果はふるわずの6番手でございました。

セバスチャン・ベッテルさんは会心の一撃で、ついにポールでございます!
これまで、メルセデスはクソ(失礼)速いし、シャルル・ルクレールさんとは比べられるしで、居心地悪かったであろうベッテルさん。
メルセデスとポイント差がつきすぎたおかげで、逆に落ち着いたのかも? なんて想像もしております。おかげさまで、決勝がおもしろくなってまいりましたよ!

明日もこのふたりの笑顔が見られると思っていたのに…

さて決勝。
フォーメーションラップにて、なにやらルイス・ハミルトンさんにトラブルの気配。
何度もはいる無線に、トト・ウォルフさんの恐いお顔も、映し出されておりますよ。
問題はないとのことですが、盛り上がるには十分な燃料投下でございます。
ついに今日、フェラーリがメルセデスに勝っちゃうの? オラ、ワクワクすっぞ!

ハミ車はグリッド上でも大掛かりな作業が続けられていた

上位陣は順調なスタート。ベッテルさんも、ハミさんを抑えておりますよ。
我らがライコさんのお姿は、ここからは遠すぎて見えません。
きっと、なにがしか、がんばっておられることでしょう。

アレクサンダー・アルボンさん、スタート早々に、ターン1でアントニオ・ジョビナッツィさんとセルジオ・ペレスさんにサンドイッチされまして。フロントウイングが破損してのピットインでございます。

アルボンさんは後方グリッドのドタバタに巻き込まれる

そしてそのアルボンさんの、飛び散る破片を食らったグロージャンさん。
ワイルドに手で押しのけるリプレイ動画を見ましたが、こわすぎる!
ご自身に当たらなくて、何よりでございました。

1台抜き、また1台……。地味に14番手まで上がったライコさん。
姿は見えねど数字(タイム表示)は教えてくれます、がんばってる!
と思っていたら、5周目早々にピットイン。

前回の反省をしたのかと思ったら、アルボンさんの巻き散らかしたデブリを拾ってのピットインだったのですね。
ウッドチャックを、見かけただけなのに、この仕打ち(冤罪)

ライコさん19番手で戻られまして、ぶっちゃけ、ビリから2番目でございます。

カナダGPは地味に終わってしまった我らがライコさん

ランド・ノリスさん、8週目にコースアウトからのマシンストップ。
なんか右リヤが折れているように見えるのですが、大丈夫でしょうか。
黄旗となりましたが、セーフティカーはでません。

そうか、セーフティカーはでないのか……。でないのね……。
ライコさんにとって、最初で最後の、幻のビックチャンスでございました。

右リヤが折れてしまったノリスさんはリタイア

ところで、今回はじめて気が付いたんですが、ルノーさんのエンジン音って静かじゃないですか?
静かで、音が低くて、耳にとても心地良い。

そのいかしたエンジン音のルノーさん、今回絶好調でございました。
ダニエル・リカルドさん6位、ニコ・ヒュルケンベルグさん7位のダブル入賞!
リカルドさんは、ボッタスさんとナイスファイトだったし、ニコヒュルさんもソフトタイヤでひっぱるだけひっぱった。

ルノーはダブル入賞でリカルドさんにも笑顔が戻る

いやあ、ルノーさんよかった、本当によかったよ。
さーて、次はアルファロメオさんの番ですよ! と言いたいところなんですが。

……そのアルファロメオさん。
後ろ髪が長いアントニオ・ジョビナッツィさんは、チャンピオンズウォールにヒットしてみたり、コースアウトで黄旗をだしてみたりの13位。
ライコさんは、本当に走っていたのか疑わしいほどに、映像にも映らずの15位でございました。
ピット1回多かったしね、なんて慰めにもならんけどね。

ジョビさんは解説の中野さんに髪の毛をイジられてコースアウト

もしかして、名前入りで紹介されたウッドチャックのほうが出番は多かったのでは。なんて、ははは。
次回こそ、なにかしら(良いこと)で目立っていただきたく。

さて。
例の48周目のアレ。
なんとも後味の悪い結果になってしまいましたね。

正直、ベッテルさんがコース復帰したとき“これまた、えげつない戻り方したな”とは思いましたが、ペナルティが出るとは、思いませんでした。あれでペナルティでるなら、我らがマグヌッセンさんはトータル100秒くらい……いやなんでもありません。

できれば1位2位を争うふたりに、水を差さないでほしかったなあ、という気持ちでございます。
ポディウムで、シャンパンファイトをあえてしないベッテルさんと、それにならうルクレールさん。

そんな、いたたまれない空気のなかで、無邪気にベッテルさんにシャンパンぶっかけたメルセデスのお姉さん、わたしはあなたが大好きです。なんでだか、わたしの気持ちが救われました。

ベッテルさんも、苦笑いしてたしね。
水(シャンパン)には流せないだろうけれど、次はよい結果がでますように。

次はよい結果がでますように。

そういえば、カナダGPのトロフィーは、集めたハンガーみたいでしたね。
クリーニング屋さんに、たまったハンガーをもっていくとき、あんな形になりそうな(失礼)

まさかハンガーで作ったんじゃないだろうな?

ランス・ストロールさん、母国グランプリ9位入賞、おめでとうございます。
お美しいお母様とお姉様(?)は、眼福でございました。

全世界公開無線で叱られた、文句たれヌッセンさん。
昨日マシンを壊し、メカニックさんと我らの睡眠時間を削ったことを、もう忘れてしまったのでしょうか。
それでこそマグヌッセンさんとも思いますが、とりあえず反省はしていただきたい。

次はフランスGP・オーストリアGPと連戦なので、オーストリアGP後にレポートを書かせていただきます。
そうそう、夏休みに入る直前のハンガリーGPは、現地観戦レポートになるかもしれません。

チケットもまだ買っていませんが、きっと行く、行けるはず、い、行きたいな……。
ここは行っとけ! みたいな現地情報ありましたら、教えていただけたらうれしいです。

それではまた、お会いしましょう。

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