パドレス・パダックがマイナー降格 投球イニング制限の方針

日本時間6月13日、パドレスは開幕から先発ローテーションの一角を担い、安定したピッチングを見せてきた新人右腕、クリス・パダックをA+級レイクエルシノアへ降格させ、代わりにリリーフ右腕のロバート・ストックをAAA級エルパソから昇格させたことを発表した。この動きはパダックの不振や実力不足が原因ではなく、投球イニング制限の方針に沿ったものであると見られている。

今季のナ・リーグ新人王候補の1人となっているパダックは、ここまで12試合に先発して4勝4敗、防御率3.15、奪三振率9.87、与四球率1.78、被打率.199、WHIP0.93の好成績をマーク。ただし、7先発を終えた時点で防御率1.55をマークしていたのに対し、その後の5先発では1度しか6イニングを投げ切れず、8本のアーチを浴びるなど、防御率5.76と調子を落としていた。

パダックは2015年のドラフトでマーリンズから8巡目指名を受けてプロ入りしたあと、2016年にトミー・ジョン手術を受けており、2017年シーズンを全休。昨季はA+級とAA級で合計90イニングを投げたが、これがプロ入り後最多の数字であり、投球イニングが100を超えたシーズンは一度もない。パドレスが今季すでに65回2/3を投げているパダックをマイナーへ降格させ、投球イニングを制限するのは当然の判断といえるだろう。

パドレスは今後しばらくの間、スケジュールに余裕があり、4人で先発ローテーションを回すことも可能であると見られている。ただし、パダックのマイナー生活が長期化する可能性は低く、MLB公式サイトはパダックが20日以内にメジャー再昇格を果たす可能性が高いと伝えている。

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