固定価格終了後1キロワット10円 宮崎電力、再生エネ買い取り

 太陽光発電など再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)の期間が11月以降順次終了するのを前に、エネルギーベンチャーの宮崎電力(宮崎市、小野晋太郎社長)は新サービスを発表した。主なプランでは買い取り価格を1キロワット時当たり10円と、九州電力よりも3円高く設定した。
 余剰電力を1キロワット時10円で買い取る宮崎電力の「買取プラン」は、同社と電力の売買契約を結んでいる家庭や法人が対象。売電のみの場合、買い取り価格は1キロワット時8円。8月1日から申し込みを受け付ける。このほか、蓄電池を使って昼間に発電した電力を自家消費したり、電気給湯器での湯沸かしに利用したりするプランも順次展開する。
 同制度は2009年11月に始まった余剰電力の買い取り制度が前身で、12年に始まった。九州電力宮崎支社によると、この制度を利用した売電契約者のうち本年度中に期間が終了するのは約1万3千件。宮崎電力では、このうち1%程度の需要を取り込みたい考えだ。
 13日に宮崎市役所で会見した小野社長は「再生可能エネルギーへの需要は高まる中で、日照時間が全国トップクラスの本県で生み出された電力で県内消費分をまかなう『電力の地産地消』を目指したい」と話した。

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