夢見ケ崎育ちのホンドタヌキ 端正顔立ち「ゲンマイ」人気

じわりと人気が高まっているホンドタヌキのゲンマイ=川崎市幸区の夢見ケ崎動物公園

 川崎市幸区の夢見ケ崎動物公園で飼育されているホンドタヌキの「ゲンマイ」(雌、4歳)が会員制交流サイト(SNS)上でひそかな人気を呼んでいる。端正な顔立ちが理由のようで、来園者が写真や動画を投稿したツイッター上でも、「かわいい」「美しい」などの書き込みが目立つという。

 ゲンマイが同園に連れてこられたのは2015年。赤ちゃんの時に子犬と間違って保護され、野生に戻すことができず、飼育員の手で育てられた。15人いる飼育員のうちミルクをあげた2人の飼育員にはよく懐いているという。

 同園によると、展示開始以降、ケージの前でスマートフォン片手に写真を撮る人の姿がじわりと増加。理由はその表情で、再生回数が1700回を超える動画も登場するなど、小さな動物園の地味な動物としては異例の注目を集めている。

 「反響があり驚いている」と動物園の担当者。ただし元来は野生動物のため、「おりに手を入れると、かまれることもありますよ」と注意を呼び掛けている。

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