ORC 老朽化進み不具合 14日も2便欠航

「古い機体に合う整備検討」

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ORCの「ボンバルディア式DHC―8―201型」=大村市箕島町、長崎空港

 長崎空港と県内離島を結ぶ便で、5月末から今月にかけて機材のトラブルによる欠航が相次いでいるオリエンタルエアブリッジ(ORC、大村市)。14日もプロペラ周りの不具合で、長崎-対馬の2便が欠航した。同社は保有する機体の老朽化による不具合が大きいとしており「古い機体に合った整備プログラムの検討など、安全を第一に対応を進めたい」としている。
 同社は「ボンバルディア式DHC-8-201型」2機を保有し、長崎空港と離島を結ぶ便を中心に運航している。5月27日には機器の不具合が3度続き、目的地を変更したり出発地へ引き返したりした。その後も客室内の気圧を調整する装置や機体前部のタイヤ付近での不具合が続き、今月14日までに計27便が不具合のため欠航した。同日、壱岐発長崎着の便を利用した30代の公務員男性は「壱岐は1日に2便しかなく欠航すると大変。こんな状況が続くと困る」と話した。
 機体は2001年、02年に新造機として就航。現在のところ安全性に問題はないが老朽化が進んでいるとし、早ければ20年には構造寿命を迎えるという。このため同社では19年度中に同型の中古機1機を購入し、既存の1機を予備機として保有することで不具合による欠航や新造機への更新に備えたいとしている。
 ORCでは予備の部品を保管し、部品にトラブルがあった場合はメーカーで整備済みの物と交換する対応を取っている。ただ、その交換した部品でも不具合が起こる場合があり、「部品の管理方法の見直しについても必要性を感じている」(同社)という。
 今回の一連の欠航を受け同社は「利用客に迷惑を掛けたことは申し訳ない。自社で再発防止に向けた対策に取り組むと同時に、ANAとの連携強化も推進していきたい」としている。