長崎県佐世保市吉岡町の県立佐世保商業高の商業クラブ(古賀優海部長、29人)は、地元ケーキ店と連携し、鹿町町でのみ生産されているかんきつ類の新品種「味美(みよし)」を使ったスイーツ3品を考案した。18日に校内で販売した後、出店する文化祭や物産展など校内外のイベントで扱う。
味美は、川久保三好さん(80)と信子さん(72)夫妻が生産している。皮が薄く、まろやかな味が特長で、「させぼレモン」として出荷している。2012年に品種登録された。
昨年秋に市内で開かれたイベントに出店した際、関係者から「味美」を使ったケーキ開発の提案を受けた。交流のあるお菓子工房いくた(佐世保市、酒井良明社長)に、味や形のイメージを伝え依頼した。
完成したのはパウンドケーキ「味よし味美」と「SUNジェラート」、「Riceドーナツ 佐世保レモン味」。かんきつ類の渋味を抑え、さっぱりした風味に仕上がっている。味美の色や形が太陽のように見えたことから商品名に「SUN」を使用。ラベルのデザインも手掛けた。
13日に高校で開いた新商品発表会で、部員が開発コンセプトを川久保さん夫妻と酒井社長(65)に披露。完成したスイーツを試食した。古賀部長(17)=3年=は「おいしく仕上げてもらった。味美を全国の人に知ってもらうため、販売を頑張りたい」と意気込みを話した。
かんきつ新品種「味美(みよし)」でスイーツ 佐世保商高商業クラブ 3品を考案 校外でも販売へ
- Published
- 2019/06/15 00:10 (JST)
- Updated
- 2019/06/15 11:24 (JST)
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