ブラマヨ吉田「女にモテたいなら『低い跳び箱』から飛べ」

©株式会社光文社

「ブラックマヨネーズ」は、ボケ担当の吉田敬(45)とツッコミ担当の小杉竜一(45)からなる、結成21年目のお笑いコンビ。

2005年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝したことをきっかけに全国に知られる存在となった。吉田は最近、エッセイ本『黒いマヨネーズ』を出したのだが、その本には、若いころモテなかったことが書かれている。そこから立ち直った吉田に、モテない男子へのアドバイスをもらった。

――若いころ全然モテなかったとありましたが、モテないことで悩んでいる読者にアドバイスするなら、なんと声をかけてあげますか?

吉田 もしブサイクだとしても、動き続ける攻撃的なブサイクでいてほしいですね。たとえば8段の飛び箱(美人)を飛べない人間って、8段の跳び箱の悪いところを見つけようとするんですよ。「あいつアホやわ」とか「俺、茶髪あかんねん」とか。無理やり、あかんふうに持っていくんですけど、「そうじゃないやろ」と。それは8段にビビりすぎてるだけやんけ、と思うんです。

僕は4段からしっかり飛んでいこうと。僕は昔、60代のおばあさんとエッチしたことがあるんです……まぁ、それは跳び箱でいうたら一段とかですけど。

――確かに、一段ですね(笑)。要は逃げずに現実に目を背けず、アグレッシブに行けということですね。素人時代はモテなかったですが、芸人になってからはモテたでしょ?

吉田 そうですね、テレビに出始めたら、もうブツブツ界では一番モテてると思います。

――ハハハ(笑)。ブツブツ界は、ほかにどなたがいらっしゃるんですか?

吉田 ブツブツ界というより肌界でいうと、ホクロまみれのネゴシックスです。後は麒麟の田村とか。田村とは「俺らヒフーズやな」言うて一時よく遊んでました。

でも麒麟が第1回目のM-1にバーンと出て、注目を集めたじゃないですか。そこから道を歩いてたら、田村だけが街で「写真を撮ってくれ」って言われ出したんですよ。

俺は漫才論とかを、ずっと田村に語ってたんですけど、道行く人は田村と写真を撮りたいんで、僕に「すいません。シャッターを押してもらえますか」って。偉そうにしていたのに、僕がシャッターを押すことに。

――吉田さんは、それを受け入れたんですか?

吉田 受け入れきれずに、もう田村とつるむのをやめました。

――確かにそれは辛いですけど、遊ぶのをやめなくてもいいでしょ(笑)。それこそ田村さんの『ホームレス中学生』みたいに「今回の本『黒いマヨネーズ』が売れたらな」とか思いますか?

吉田 本を書いているときに「100万部売れたらいいな」とか思うじゃないですか。それでいざ本になって、まず本屋にも置いてもらえないというのを知って。改めて、本屋に置かれている作家さんて、すごいなという感覚はありました。

もっと本屋さんが(自分の本を)一番いい場所に置いてくれたりとか、僕の本に力を入れて欲しいです。買ってくれた人はたぶん文句は言わないと思うんですよ。内容的には自信があるので。これでおもんないと言われたら、その人とは絶縁です。

――そこまでしなくていいでしょ(笑)。本を書いている芸人さんでライバル視する人はいますか?

吉田 ライバル意識はなかったんですけど、いざ本屋さんに行ってみると、オードリーの若林(正恭)と南海キャンディーズの山里(亮太)の本が、やたらあるんです。「俺の本を置かずに、若林と山里の本ばっかり置きやがって、この本屋、なんやねん」といういらだちが出るようになりました(笑)。だから強いて言えば、若林と山里ですかね。

取材・文/インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・お笑い記者

※ブラックマヨネーズ吉田敬のエッセイ『黒いマヨネーズ』(幻冬舎)発売中