F1フランスGPの戦略アドバイザーを務めるエリック・ブーリエは、2018年にレースファンたちに多大な影響を及ぼした大渋滞の再発を防止するために、交通管理についてはグランプリ主催者が分析的アプローチを採用していると説明した。
フランスGPは昨シーズン、10年ぶりにF1カレンダーに復帰したが、数千人の観客にとっては悪い意味で記憶に残るカムバックとなった。
ファンはポール・リカール・サーキットへ向かうことを楽しみにしていたにもかかわらず、サーキットにつながる脇道で猛烈な暑さのなか、車で立ち往生することになったのだ。
緊急の対応策が講じられたものの、渋滞は3日間の全日程で続き、多くの人々が期間中の催しを見逃すか、引き返して家路につくことになった。
昨年のグランプリ入場者数に影響を及ぼした深刻な問題の再発を防ぐべく、主催者はサッカーのユーロ2016やゴルフのライダーカップで交通管理を担当したCITEC社に協力を要請。またスマートフォンアプリ『Waze』を使用して、道路の混雑状況最適化を行なうことになった。
「交通管理へのアプローチは非常に分析的だ」とブーリエは『Formula1.com』に語った。
「CITECとともに、地元当局および警察と計画を立てた。Wazeとの提携のように、今では必要な支援が整っている。標識やパークアンドライド方式も改善された」
「目指しているのは、路上のクルマの交通量を削減することだけでなく、流れをコントロールすることだ」
「現在は駐車場が無料となっているので、たとえばマルセイユから来てコースの反対側の駐車場にクルマを止める必要がなくなる。それが渋滞を引き起こしていたのだ。いずれの駐車場も使用可能になる」
「交通量を3倍に増やすなど、道路についても異なる取り組みをしている。こうした対策によって、今年の状況は良くなると100パーセントの自信を持っている」
フランスGPの週末のコース外イベントでは、ミストラル、ボブ・サンクラー、マーティン・ソルベイグの3人のDJがパフォーマンスを行なう。
「今年のレースのテーマは音楽だ」とブーリエ。
「フレンチ・リビエラにふさわしい体験であり、ファンにとって素晴らしい週末になるだろう」