「世界献血者デー」 理解、協力呼び掛け 長崎、「はまのまち」

継続的な献血を呼び掛けている「はまのまち」=長崎市

 「世界献血者デー」の14日、長崎市浜町の献血ルーム「はまのまち」で、献血への理解、協力を呼び掛けるキャンペーンが始まった。献血者には記念品を贈り、継続的な協力を求めている。19日まで。
 県赤十字血液センターが運営する「はまのまち」での1日平均献血者数は平日約30人、土日祝日は約50人。30、40代が5割を占める半面、10、20代は2割と少ない。現在、安定的な供給を確保するために、県内で最も不足しているのはO型の400ミリリットル献血。こうした状況を踏まえ、「はまのまち」は特に若い世代の協力や400ミリリットル献血、成分献血などを呼び掛けている。
 定期的に献血しているという同市内の熊崎広幸さん(62)は「血液のデータが分かるのはありがたいし、自分の血液も役立ててもらいたい」と話した。「はまのまち」の担当者は「400ミリリットル献血も成分献血も年に複数回受けられるので足を運んでほしい。若い人にも協力してもらいたい」としている。
 同センターによると、昨年度の県内献血者は延べ5万3349人。前年度と比べ493人少なかった。

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