<レスリング>【2019年全日本選抜選手権・第2日/特集】優勝選手の声(非オリンピック階級)

(2019年6月14日、東京・駒沢体育館)


 ■男子フリースタイル79kg級優勝・高橋夢大(京都・網野高=男子高校生として大会初のチャンピオンへ)「勝つことができて、それはよかったのですが、決勝(リーグ3回戦)は初めてということで緊張してしまいました。ポイントを取られてしまって、デフェンス面で課題があります。まだ高校生ですけど、自分の力をしっかり出してプレーオフででも勝ちたい」


 ■男子グレコローマン63kg級・山田義起(日体大=同郷の後輩を破って初優勝)「高校の時から全日本の舞台は憧れでした。大学に入ってからも出場が目標だった。(入学)4年目にして優勝することができ、うれしいです。エントリー表を見て、自分が一番だとは思ったけど、それでもプレッシャーはあった。決勝の相手(日体大の同門選手)は同じ沖縄県の後輩でもあります。手の内は分かっていてやりづらかった。その中でも勝てたのはよかった。行くしかないと思って行った胴タックルが決まった。世界選手権も憧れていた舞台。(プレーオフまでの)あと1ヶ月、しっかり追い込みたい」


 ■女子55kg級優勝・五十嵐彩季(至学館大=全日本選手権2位をはね返して初優勝)「うれしいです。昨日の試合はあまりよくできなかったのですが、今日は体が動き、よくできました。天皇杯(全日本選手権)でふがいない負け方をしてしまい、今回も不安はありました。相手に合わせてしまうところがあるので、自分のレスリングをすることを心がけていました。(世界選手権代表プレーオフへ向けて)どんな相手でも自分のレスリングをやって頑張りたい」


 ■女子59kg級・田南部夢叶(日体大=全日本選手権4位から優勝へ躍進)「自分のレベルアップになるように非オリンピック階級を選択しました。勝たなきゃいけないところで勝てて、すごくうれしい。決勝では(一時)点差がついたので油断してしまい、追い詰められてしまったが、ここで勝たなくてどこで勝つんだと思い、しっかり最後まで気を持ち直して頑張りました。伊調馨選手と練習をする中で、自分にはまだオリンピック階級に挑戦できる実力はないと実感しています。今はここで力をつけて、2024年のオリンピックの時に自分が出場できるようレベルアップをはかりたいと思っています」


 ■女子65kg級・榎本美鈴(環太平洋大=5者リーグ戦を全勝で優勝、環太平洋大から初のチャンピオンへ)「非オリンピック階級で、(出場選手が少なく)チャンスが大きいと思っていた。内容はあまりよくなかったのですが、優勝できたのでよかったと思います。よくなかった点は、最後の試合でポイントを取られたり、決め切れずにテクニカルフォールへもっていけず、甘い部分があったことです。まだ強くないので、これからも出る試合ごとに頑張っていきたい。(世界選手権のプレーオフは)厳しい闘いになると思いますが、強い気持ちをもって頑張りたい」

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