江ノ電つなぐ人間模様 短編映画8本、6月下旬公開

江ノ電沿線を舞台に制作された「江ノ島シネマ」

 江ノ電沿線を舞台にした8本の短編映画の制作が追い込みを迎えている。タイトルは「江ノ島シネマ」。有志で集まった個性豊かな監督がそれぞれ脚本、撮影し、物語を紡ぐ。6月下旬から公開、主催者は資金などの協力者を募っている。

 映画は江ノ島、稲村ケ崎などの各駅を舞台に展開する人間ドラマで構成。エンディングには、街を走る江ノ電の映像が流れる。テーマは「つながり」。企画した映画作家の安田ちひろさん(31)=茅ケ崎市=は「沿線周辺には地元への愛着が強い住民が多く、江ノ電がその人々を緩やかにつないでいる。そうした場で撮影したことで、人間関係や自然とのつながりを各監督が表現できたのかなと思う」と話す。

 すでに撮影は終了し、現在は公開に向けた編集作業の最終段階。安田さんは「この地で活躍する多くの人に励まされ、制作が進んだ。さらに作品を見てもらうことで交流が広がれば」と期待する。

 1話15分、全体で2時間程度。21、22日に茅ケ崎映画祭で上映される(チケット完売)ほか、7月には江ノ電沿線でも上映を予定している。クラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/view/157105)も開設。自分たちで負担している制作費や今後上映会場を増やす費用への協力を募っている。問い合わせは、安田さんメールアドレスstudiomalua777@gmail.com。

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