久保建英のレアル・マドリードへの移籍が決定した。日本中が彼に期待する中、日本の首都には複雑な気持ちの人は多いかもしれない。一方で別の都市、神戸ではイニエスタが輝きを放ち、逆に歓喜に沸いている。
開幕から首位を走っていたFC東京が足踏みを始めた。第15節で今シーズン調子の上がらないヴィッセル神戸に敗戦を喫したのだ。もっとも、この失速は予想通りだったと言って良いかもしれない。6月1日をもって久保建英との契約が満了。レアル・マドリードへ移籍した。このことはクラブにとっては想定内だっただろうが、想像以上の活躍で攻撃を牽引した選手の放出は痛すぎたように見える。また、リーグ中断中に日本代表に選出された永井謙佑だが、キリンチャレンジカップで2ゴールをあげ大活躍するも、その試合で肩を負傷してしまった。その影響で今節メンバー外となったことは、チームにとって更なる打撃だった。
傷の大きいFC東京に追い討ちをかけたのは、あの選手だった。期待されながらもここまで目立った活躍ができていないヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタだ。今シーズンなかなか勝てないヴィッセル神戸は、FC東京以上に深刻なチーム状況だが、決めるべき選手が決めて敵地で首位を撃破。これが浮上のきっかけとなるだろうか。この試合は両チームにとってターニングポイントになる一戦となるかもしれない。
