島原 悲願の全国切符 北九州陸上・男子400メートルリレー 最下位から4位浮上

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陸上男子400メートルリレーで4位入賞して、インターハイ出場を決めた島原。(右から)池田、森川、白石、菅野=長崎県諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 1年前の悔しさを晴らすレースになった。陸上男子400メートルリレー決勝。昨年、0秒01差の7位で涙をのんだ島原が、その時と同じメンバーで挑んで4位入賞した。「何とか入った」。主将の池田は前日の100メートルで優勝したとき以上に声を弾ませた。

 レース自体は失敗だった。第1走者森川と第2走者池田のバトンの受け渡しでもたついた。高度なアンダーハンドパスを採用していたことが裏目に出た。「あの瞬間は時が止まった」(森川)。最下位での発進だった。

 だが、ここからユース五輪日本代表の池田が爆走した。一気に差を詰めると、第3走者白石も「まだ大丈夫だと思った」と落ち着いて走りきった。最後は菅野が100メートルでインターハイを逃した悔しさをぶつけるような快走で上位に浮上。「やっといい走りができた」。入賞を確信してゴールに飛び込んだ。

 学校に専門的なコーチはいない。池田が仲間たちにアドバイスなどをしながら、チームとして力をつけてきた。この日のレース後、森川は「指導は厳しいけれど、しっかりフォローしてくれる。きょうも自分のミスを挽回してくれた」と自虐を交えながら、そのキャプテンシーをたたえた。

 もっとも、感謝しているのは池田も同じ。「1、2年生のインターハイは1人だった。今回はみんながいるのでかなり心強い」。チームでつかんだ悲願の全国切符は、自らの“高校最速スプリンター”の称号獲得へ重要な意味を持つ1枚になった。