台湾の17歳・林イン儒、張本破った中国選手を圧倒し決勝へ<ライオン卓球ジャパンOP荻村杯>

写真:林イン儒(チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

<ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯(札幌) 2019年6月12日~6月16日>

16日、ジャパンオープン最終日、男子シングルス準決勝は、林イン儒(6月世界ランキング20位・チャイニーズタイペイ)と孫聞(同599位・中国)、樊振東(同1位・中国)と許キン(同3位・中国)の2カードが行われた。

チャイニーズタイペイの17歳・林イン儒は、小学生時代から将来を嘱望されてきた期待の選手だ。今大会、林高遠(同2位・中国)を破り勝ち上がってきた。一方の孫聞は、決勝トーナメントで張本智和(同4位・木下グループ)、梁靖崑(同7位・中国)を破るなど今大会の台風の目となっている。試合は、孫聞が勢いそのままに1ゲーム目を奪ったが、2ゲーム目以降は、林イン儒が17歳とは思えない落ち着いた戦いぶりを見せ、4ゲームを連取し決勝進出を決めた。

もう1カードは、準々決勝で馬龍(同5位・中国)を破った樊振東と、男子ダブルス、混合ダブルスともに決勝進出している許キンの対戦。大きなラリーやカウンターなど、中国トップ選手同士の対決には会場の卓球ファンも大興奮。試合はフルゲームにもつれたものの、許キンが意地を見せ勝利した。これで許キンは、ジャパンオープンに出場した3種目すべてで決勝進出となった。

決勝は林イン儒と許キンのサウスポー対決。チャイニーズタイペイ期待の星・林イン儒がこのまま頂点へと駆け上がるのか、それとも許キンが実力を発揮し昨年7月のオーストラリアオープン以来のワールドツアー優勝を果たすのか、決勝戦も注目だ。

男子シングルス準決勝結果

写真:許キン(左)、樊振東(ともに中国)/撮影:ラリーズ編集部

〇林イン儒(チャイニーズタイペイ) 4-1 孫聞(中国)
6-11/11-2/11-4/11-9/11-4

〇許キン(中国) 4-3 樊振東(中国)
5-11/111-4/11-7/5-11/6-11/11-8/11-3

文:ラリーズ編集部

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