真備産ピオーネ出荷 復興アピール 「多くの人に味わってほしい」

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倉敷市真備町地区で出荷が始まったピオーネの選果作業

 昨夏の西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区で16日、特産ブドウ・ピオーネの出荷が始まった。ハウスの浸水被害が相次いだ未曽有の災害後の初出荷を迎え、生産者らは「復興を目指す真備の元気をアピールしたい」と意気込んでいる。

 ブドウ農家西山和子さん(76)=同市=が早朝から、ハウスで加温栽培したピオーネ約80キロを収穫。豪雨時は水に漬かったというJA岡山西真備西支店の選果場(同町有井)に運び込まれ、同支店の担当者が一房ずつ色合いや形をチェックし、等級別に仕分けていった。

 出荷先は東京、大阪、岡山の市場。選果作業を見守っていた真備ぶどう生産組合(約90軒)の井川洋太郎組合長は「好天に恵まれて品質は上々。被災しても前向きに頑張ってきた地域のピオーネを多くの人に味わってほしい」と話した。

 真備町地区は、県内に先駆けて1983年ごろから種なしピオーネの栽培を始めた伝統的なブドウ産地。だが、豪雨でハウスが倒壊したり木が流されたりし、昨年の出荷量は155トンと例年より約40トン落ち込んだ。同支店の担当者は「復旧途上の農地もあり、今年の出荷量も通常の8割ほどに減る可能性がある」と話している。

 同地区産ピオーネの出荷は、露地物が出回る9月末まで続く見込み。